2009年度公募プログラム

アーヘン工科大学夏季講座 (「Keio-Aachen サマースクール」)

担当

理工学部長 青山 藤詞郎

真壁 利明


活動内容

目的、背景

2006年の学術交流協定締結50年を記念して、アーヘン工科大学(ドイツ)が学長主導で開設した本学理工学部学生を対象とする研修プログラムで、2007年から始まり、2009年で3回目の実施となった。毎年、両校関係者による緊密な打合せを経て改善を重ねており、理工学部生のための国際プログラムの核としての実績を上げている。
本プログラムの目的は、参加学生が、ドイツ語・ドイツ文化研修を通じ、異文化理解を深めるとともに、英語による講義と実習を通して、理工学分野の多岐にわたるテーマに接することにより、1)国際社会の一員としての問題意識を抱き、2)広く世界で活躍するために必要なコミュニケーション能力および自己表現能力を身につけることと、多元的な視点から柔軟に思考することの重要性を自覚し、3)将来グローバルに活躍できる有為な人材たらんとする契機を得ることである。

活動内容、成果

2007年度から2009年度までの各年度の受講者数は、20名、22名、20名であった。受講後のアンケート調査によれば、「8割以上の目標が達成できた」という回答は全体のおおむね90%であった。また、プログラムへの参加の意義に関する設問に対しては「他の人に勧める」と回答したものがほぼ全員で、同設問に対し「その他」と回答した残りの2名はその理由として補助金がなくなった場合の費用負担への懸念と高い専門性を挙げている。
本講座の受講を奨励する目的で2009年度に理工学部総合教育科目として「ドイツ語・エンジニアリング在外研修」(2単位)を新設した。今年度の受講者20名全員が秋学期履修登録を済ませている (3年生8名、2年生12名)。
受講者の中には大学入学時より本プログラムへの応募を目標にドイツ語の学習に励んでいたという者もおり、参加前からの学習意欲の向上にも貢献している。また、本プログラムをきっかけに1年以上の長期留学に興味を持ち、研修後、義塾派遣交換留学生としてドイツの大学に留学している学生も複数いる。2009年度参加者のうち1名が2010年度交換留学生として1年派遣予定である。また、今後も大学院レベルでの研究交流を含む国際プログラムへの参加が見込まれる。

参加者の声

公募プログラム

理工学部 SD学科2年

アーヘンは観光地ではないので日本人はほとんどいないので生活に日本語は使えません。そんな中で3週間過ごすことは大変である一方、とても充実した毎日を送れます。自分の能力の低さを思い知ると共に、勉強にしてもその他のことにしても、モチベーションが上がりました。ただの観光ではなく毎日授業があることでたくさんのことを学べて、普通に日本で授業を受けるより身についたと思います。また、バディー制度のおかげで日本語から切り離された生活を送ることができ、本当のドイツの学生生活を送ることができました。


理工学部 物理情報工学科2年

3週間ドイツで生活したことを通じて、ドイツの文化や習慣などを肌で感じることができました。これはやはりドイツに実際に行ったからこそできたことだと思うので、貴重な体験になりました。英語やドイツ語で苦労した面もありますが、身振りや手振りを使ってなんとかしてドイツ人とコミュニケーションをとることができました。また、今後の勉強のモチベーションにつながりました。

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