2010年度公募プログラム

コンテンツビジネスから見る現代中国の社会と文化

活動代表者

高等学校教諭 吉川 龍生

吉川龍生大作映画による海外進出、大規模な映画制作基地の建設、検閲制度、そして海賊版の問題。中国映画界は、勢いに乗る中国の表も裏も映し出す鏡のような存在です。コンテンツビジネスという視点を導入することで、映画を出発点とした多面的な中国理解を試み、幅広い層の塾生を奥深い中国研究の世界へといざないます。

活動内容

2010年4月~  
上映作品『笑顔の教室』の字幕制作

2010年6月12日  
普通部(選択中国語)にて、事前上映・事前学習会

2010年6月23日~25日  
高等学校(1年国語総合・2年中国語Ⅰ・3年現代文及び卒業研究)・大学(日吉・経済学部、三田・文学部)の授業にて、来日ゲストとの交流会(含 ワークショップ)

2010年6月25日  
上映・講演会(於 日吉キャンパス協生館藤原洋記念ホール)
ゲスト:斉為民(『笑顔の教室』プロデューサー)・王寧(『笑顔の教室』主演女優)・韓会亮(『笑顔の教室』出演俳優)・河井真也(フジテレビ・プロデューサー、塾員)・前田知恵(女優、北京電影学院卒)・田中文人(東京国際映画祭・作品部、ドキュメンタリー映画監督)

参加者の声

公募プログラム

経済学部4年

中国映画に対して、とっつきにくくつまらないというイメージを持っていましたが、今回それが払拭されました。中国では、地域格差など、こんなにも格差があるというのに驚きました。日本と違い国土が広いことから、そうした格差が生まれ、こうした作品も生まれたのかなと思いました。実際に中国に行って実感を持って見れば、もっと違った捉え方もできたのかなとも思いましたので、ぜひ中国に行ってみたいです。また、字幕なしでは、まったくと言っていいほど内容が分からなかったので、もっと中国語を勉強します。


高等学校1年

中国と日本との間の教育制度の違いや、独特な中国の食文化の描写が印象的でした。また、ストーリーもとても心温まるもので、見終わってほっこりとした気持ちになりました。
映画やテレビ番組などの情報・娯楽コンテンツは日本や中国、世界各国で、文化や言語は違えど、求められているものやそれを受け取る人の感じ方は似ているのだと感じました。また、そのコンテンツに関する日中間でのギャップ(映画の検閲、海賊版の流行など)はとても興味深かったです。

今回、授業中の交流会や上映・講演会を通じて中国の文化に少しだけ触れて、非常に興味深く、近くの国なのに知らないことも多いのだなと感じ、今まで学んでこなかった中国語にも選択授業でチャレンジしてみようと思います。

未来先導基金の取り組みにご賛同していただける方はこちらをご覧ください。

ご賛同いただける方はこちら

ページの先頭に戻る