2011年度公募プログラム

「三田の家」:21世紀的学生街の創出に向けて

活動代表者

理工学部教授 熊倉 敬聡

熊倉敬聡おかげさまで、三田の家の活動も5年目を迎えました。先日、今までの活動を総括する本『黒板とワイン―もう一つの学び場「三田の家」』(慶應義塾大学出版会)が出版されました。三田の家で活動するマスターの先生方や(元)学生フタッフの方々、地域の方々などが熱い思いを込めて書いた本ですので、ぜひお手に取ってご覧下さい。三田の家は、誰にでも開かれている場ですので、ぜひ皆さんもお立ち寄り下さい。

活動内容

三田の家の活動は、非常に多岐にわたっているため、以下に網羅することはできない。ごく一部を挙げるにとどめたい。
1)通常の教室では実現しがたい実験的授業・ワークショップの企画・実施(主に毎火曜日・木曜日・金曜日)。成果:文学部岡原研究会、法学部塩原研究会、文学部授業「芸術の現在」による実験的授業・ワークショップなど。
2)外国人留学生と日本人学生との「小さな国際交流」プログラムの企画・実施(主に毎月曜日)。成果:映画「幸せの経済学」上映会ならびにパネルディスカッション(2011年6月20日、三田キャンパス/三田の家)など。
3)三田商店街ならびに地域住民との共同企画の実施。成果:「第39回三田納涼カーニバル」(2011年7月23日、三田)への参加協力など。
4)学生が主体となって企画する講演会、展覧会、コンサート、情報発信イベントなどの実施。成果:「カルチュラルタイフーン神戸2011」(2011年7月23・24日、神戸)への岡原研究会の参加(「跳べ!障害とセクシュアリティ」【ビデオ作品+トーク】、NPOノアールとの共催)など。
5)「芝の家」との共同企画の実施、「三田の家」活動のさらなる広報。成果:『日経グローカル』(2011年7月4日)、『日本経済新聞』(2011年7月5日、夕刊)への取材協力など。
6)塾内の他の地域連携活動(SFCや日吉等)や塾外の同様の活動との交流プログラムの企画・実施。成果:「大学地域連携の場づくり会議」(2011年9月12日、三田の家)など。
7)その他、特に塾生(通信生を含む)による自主的な諸企画の実施。成果:随時行われる研究会、ワークショップ、懇談会など。

 

参加者の声

公募プログラム

文学部3年

「カルチュラル・タイフーン神戸2011」で一番印象的だったことは、特定の時間と場所を共有するという共感の中で、世界各地から集まって来た人々が自由に交流し、プライベートから全地球的なものまで幅広いテーマを、それぞれの方法で表現する姿でした。そのような特殊で刺激的な雰囲気であったからこそ、私たちもチームとしてはもちろん個人としての個性も十分発揮できたと思います。自分で何をどう表現したいかを考え、それを実際の観客に伝え、また記録として残し振り返るという一連の経験はとても貴重なものでした。


文学部4年

文学部授業「芸術の現在」において開催された「小山田徹さん(京都市立芸大)を囲む会」では、「共有空間」をキーワードとするご自身の活動内容を中心に 講義をして頂いたあと、夜にはそのまま三田の家で地域の方や通信生・社会人の方々も交え、交流することが出来ました。地縁・血縁に基づく旧来型の共同体の 求心力が弱まっている現代において、共有空間のニーズとその可能性について深くそして柔軟に考えるヒントを教えて頂いたほか、そのような現実に対する一つ の回答となり得る、実験の場としての三田の家の可能性を改めて感じることが出来ました。

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