2011年度公募プログラム

SFC日本研究プラットフォームとアレッポ大学日本研究大学院修士課程の学術連携の実践的構築

活動代表者

総合政策学部教授 奥田 敦

奥田 敦20周年のSFCでは、日本研究プラットフォームが、またシリアのアレッポ大学では、SFCとの協力で中東初の日本研究大学院が開設。第10回を迎えるアラブ人歓迎プログラムと併せてアラブ・イスラーム圏との学術交流の先端を拓きます。

活動内容

アレッポ大学日本研究大学院への教員派遣は、シリア情勢の悪化により夏の1名にとどまった。フィールドワーク生は3名を受け入れた。第10回アラブ人学生歓迎プログラム、同10周年記念行事を実施した。シリアの代わりにレバノン、モロッコ、ヨルダンにて活動した。主なものは次の通り。

  • 9月 アレッポ大学日本研究大学院、学年末研究発表会(シリア情勢不安定につき教員である奥田のみ参加)。滞在中に学年末試験採点も行った。
  • 10月末 第10回アラブ人学生歓迎プログラム シリア、レバノン、モロッコから6名の日本学習学生を2週間にわたってSFCに招聘。アラビヤ語を学ぶ学生たちと交流活動。
  • 11月末 10周年記念アラブ人学生歓迎プログラム 過去10回の48名のアラブ人招聘学生たちの中から24名が参加。アラビヤ語学習者たちと学術交流のあり方についてディスカッションを行うとともに、SFCのオープンリサーチフォーラムにて記念の国際シンポジウムも行った。
  • 12月 アレッポ大学日本研究大学院成績優秀者日本フィールドワーク 3名の学生が日本人院生チューターたちとともにSFCを拠点に約3週間にわたって調査活動を行った。
  • 2月 セントジョセフ大学日本学術センター(CAJAP)設立4周年記念カンファレンスにて平高教授、鵜野名誉教授が講演。
  • 3月 モロッコの3大学(フェズ、ラバト、ムハンマディーヤ)でSFC生16名が多くの現地日本語学習者たちとともに交流活動を実施。
  • 3月 アンマーンのJICA研修生同窓組織日本語教室にて6名のSFC生が、またヨルダン大学にてSFC生24名が交流活動を実施。

参加者の声

公募プログラム

モロッコ、ハッサン2世大学

アラブ人学生歓迎プログラム(ASP)10周年おめでとうございます。10周年の行事に参加できてとてもうれしいです。ASPでもっともよかったのは、レポート作成を通じて研究のやり方を学べたことです。座学中心のモロッコでは決して学ぶことのできないものでした。4月から、文部科学省の留学生としてSFCに留学する予定です。ASPで学んだことをしっかりと活かしていきたいと考えています。


政策・メディア研究科博士課程

今回アレッポ大学日本研究大学院院生のフィールドワークのチューターを務めてみて、SFC的な問題発見・解決型の研究手法が、シリアをはじめとするアラブ・イスラーム社会の現状を変えていくための実践的な学問のモデルとして今後一層必要とされると確信しました。第1回ASPの運営に携わった者として、ASPという短期間の滞在プログラムから、こうした大学院での長期的な学びあいの関係が構築されつつあることに感銘を受けると同時に、支援してくださった方々に心から感謝を申し上げたいと思います。

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