2013年度公募プログラム

高大連携による国際協力プログラム ―カンボジアでの体験学習を中心に―

活動代表者

高等学校教諭 原田亜紀子

原田亜紀子「他者との豊かな共生」について、カンボジアを対象国とし途上国との関係や先進国の役割、といった観点から考えるプログラムです。NPOや大学と協働して事前学習を実施し、現地では貧困層の家庭や小学校、プノンペン大学や地元青年団を訪問し、交流を行います。
本プログラムの参加者が、長期的な問題意識を持ち行動する人物となることを期待しています。(2013年度)

活動内容

活動内容は、1.事前学習 2.スタディツアー 3.事後のふりかえり の3つにわけられる。

【事前学習】
(1)テーマごとの事前学習
歴史・文化・政治・経済などのテーマを生徒が選択し、教員や大学生の指導のもと文献やドキュメンタリーを使用してまとめ、夏休みに発表会を行った。日吉祭ではその成果を冊子として配布し、プレゼンテーションを行った。
(2)言語のブラッシュアップ
・「英語学習会」
プノンペン大日本語学科の学生との交流は英語と日本語の両方が必要であるため、夏休みに英語学習会を実施。
・「クメール語講座」
上智大学の朝日由実子先生をお招きし、クメール語講座を実施。
(3)慶應義塾大学、他大学やNPO(「かものはしプロジェクト」「幼い難民を考える会」)との協働
・SFC西山朗先生とゼミ生による開発経済の講演
・東京大学教育学科北村友人先生による、カンボジアの教育政策についての講演
ソニーSCL、遠藤謙氏による、義足の開発についての講演
・東京大学大学院経済学部博士課程在籍、カンボジア人留学生団体代表のティアラ
ー・ホーンさんとの座談会
・NPO「かものはしプロジェクト」との協働
・「幼い難民を考える会」の参加型ボランティア「みんなで布チョッキン」を日吉祭に
て実施。カンボジアのシルク製品を販売。
(4)現地での交流内容の検討
小学校訪問、プノンペン大学生との交流、などの内容を班ごとに相談し交流プログラムを
作った。

【スタディツアー】
 2014年2月25日 ~2014年3月3日
*本年度は、ゴミ山見学、プノンペン経済特区見学が新たに加わった。

旅程表
  旅程 宿泊
1日目 成田→(ホーチミン経由)プノンペン プノンペン泊
2日目 プノンペンで活動
・ゴミ山、トゥールスレン刑務所・キリングフィールド見学 ・マーケット、国立博物館、経済特区見学
プノンペン泊
3日目 プノンペンで活動
・「幼い難民を考える会」のサポートにより小学校訪問
と交流・子供の家庭訪問、「幼い難民を考える会」事務所訪問
・プノンペン大学日本語学科を訪問。大学生と交流。
プノンペン泊
4日目 シェムリアップへ移動
アンコール遺跡修復現場、タップローム見学
シェムリアップ泊
5日目 シェムリアップで活動
・かものはしプロジェクトが運営するコミュニティファクトリーと農村の家庭を訪問。
・アンコールワット見学
シェムリアップ泊
6日目 シェムリアップで活動
・マーケット、フランス外務省とカンボジア文部省が設立した伝統工芸工房見学
シェムリアップ泊
7日目 シェムリアップ→ハノイ→成田  

参加者の声

公募プログラム

高等学校3年

小学校訪問ではあやとりを教えたが、耳の聞こえない子に最後まで教えられず、その子を笑顔にできなかった。一番困っている人に何もできなかったことから、日本でも、困っている人が沢山いるのに、今まで何もしてこなかったことに気が付いた。人間として一人の人に何ができるか気づいていなかった。こういう気持ちをたくさんの人にもってもらいたい。


経済学部1年

社会の強者は一つのアクションで周りを幸せにも不幸にもする。先進国でも恵まれた立場に ある私達はその責任を自覚しなければならないことを実感した。プノンペンでも富裕層が貧困層を貧困地域に追いやっている。また、私達は貧しい人たちを支援する立場であるばかりではなく、貧しい人たちに生かされてもいることも知らなければならない。

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