2014年度公募プログラム

中津市における古文書(福澤諭吉関係史料)実習プログラム

活動代表者

福澤研究センター所長 岩谷 十郎

岩谷 十郎福澤研究センターはその設置講座を通して、学部生や大学院生に向けて、慶應義塾の歴史や福澤諭吉のことについて学ぶ機会を提供しています。このプロジェクトもその一環として位置づけられ、大分県中津市に協力し、中津の地で毎夏福澤関係資料を用いてアーカイブズ(古文書)の実習を行うものです。参加する塾生は高校生から大学院生まで。福澤の足跡を訪ねつつ、大阪に始まり九州に至る歴史の旅を、当センターの教員や所員の専門的な説明の下に経験して頂きます。福澤が幼少・青年期を過ごした中津の地という「場所の力」も借りて、諭吉をより身近に感じて頂きたいと思います。

活動内容

日程および内容は以下の通りである。
8月7日(木)
大阪での史跡見学(適塾・除痘館記念室・大阪慶應倶楽部・大阪慶應義塾跡・福澤諭吉生誕地記念碑・慶應大阪シティキャンパス)
学習会 1)古文書解読入門 2)『福翁自伝』読書会

8月8日(金)
中津市内での史跡見学(福澤諭吉旧邸・福澤記念館)
古文書講座 1)襖下張文書について 2)解読実習

 初日は大阪で福澤諭吉関係史跡見学を夕方まで行い、宿泊地を昨年の中津から小倉に変更して、小倉では学習会を行った。3つのグループに分かれ、古文書解読の講義と実習、また事前に読んできた『福翁自伝』の大阪や中津に関する記述を中心に意見交換を行った。2日目は、福澤関係の史跡見学、および小幡記念図書館で古文書に関する講座を行った。
 当初は本年も2泊3日の予定であったが、台風11号の影響で、中津市も避難所が設置される事態となったため、8日午後以降プログラムを取りやめ帰京した。8日午後には中津の高校生と合流する予定であったので、非常に残念であった。

参加者の声

公募プログラム

法学研究科修士2年

今回の講座に参加して、何よりも私自身慶應義塾・福澤先生について見直す大変有意義な機会となった。厳しいスケジュールの中、充実した2日間を過ごせたことに感謝したいと思う。


高等学校 2年

解説がとてもわかりやすくおもしろかったので、1つ1つの史料の内容がよく理解できたところはよかったが、もう少し史料をじっくり見る時間がほしかった。今回見学した史跡が、江戸時代後期にはどのような土地に建ててあったかよく分からなかったので、もう少し長く大阪や中津に滞在できるとよかったと思う。

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