2014年度公募プログラム

国際医薬品開発と規制を先導する薬学人材育成プログラム

活動代表者

薬学部教授 黒川 達夫

牛場 潤一本プログラムは、薬学の未来を切り開き先導できる人材育成を目指して計画されています。国際的な医薬品開発の素養、レギュラトリーサイエンスの視野と実践的な語学力に支えられた、胆力に富む人材を育成しようとするものです。

活動内容

公募の対象者は、2014年度薬科学研究科大学院生、もしくは薬学部薬学科6年生とし、募集人数は4名とした。出願資格は原則としてTOEIC750点以上とした。選考方法は2段階選考とし、第1次書類選考では志望動機及び語学能力の確認を実施した。第2次口頭試問では、第1次選考通過者に対し英語にて、志望動機と基礎知識の確認、英語討議能力の確認を行った。応募人数全8名から、第1次選考通過者4名、第2次口頭審査受験者4名、うち4名が合格者として選抜された。

(1) 米国研修開始前の事前学習
2014年6月6日から、3日間5コマ計7時間30分にて実施した。本プログラム全体の目的と概要、ICHと日本の国際的な位置づけ, 薬事法、International Pharmaceutical Affairs、FDAとPhRMA、及びグローバル企業の戦略、米国製薬企業のR&D戦略等

(2)米国研修
2014年6月14日から、6月28日までの2週間にわたり引率教員3名によって実施され、参加学生4名全員が無事全日程を終了した。おもな訪問研修先は以下の通り。
June 15-18 Drug Information Association (DIA) Annual Meeting (San Diego CA),
June 19 University of Southern California (Los Angeles CA),
June 23 Food and Drug Administration (Silver Spring MA),
Pharmaceutical Research and Manufacturers of America (Washington DC),
June 25 DIA headquarter (Horsham, PA),
June 27 H3 biomedicine Inc. (Boston MA).

2014年12月成果報告会にて参加学生全員による英語プレゼンテーションにより研修成果を確認した。

参加者の声

公募プログラム

薬学部薬科学科 修士1年

本プログラムに参加させて頂き、数多くの貴重な経験を得ることができました。国際学会への参加や、FDA, PhRMAといった米国の医薬品開発の最先端を見学させて頂いたことはもちろんのこと、そのような場で様々な方々とディスカッションをし、多くを学んだことが私にとっての最大の財産になったと思います。


薬学部薬科学科 修士2年

米国の企業や規制当局、大学や研究機関、そして医療機関や非営利団体を含む多様な背景を持つ関係者とのディスカッションを通して、年を追う毎に困難になっている新薬開発は世界共通の課題であることを改めて認識しました。そして、その解決策としての国際調和を進める上で、企業や規制当局が自国のやり方を押し付けるのではなく、他国での治験・行政の特殊性や違いを理解しようと努力することが第一歩になると感じました。今回のプログラムでは私自身、DIA年次総会において大学院で取り組んでいる研究成果の発表をさせて頂くことができました。異なる背景を持つ海外の専門家にも理解してもらえるように説明するのは想像以上に難しかったのですが、議論を重ねたことで得た新たな発見も多く、自ら世界へ発信していくことの重要性を実感しました。

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