2014年度公募プログラム

庄内セミナー

活動代表者

経済学部教授 羽田 功

羽田 功山形県鶴岡市にある慶應義塾大学鶴岡タウンキャンパス(TTCK)を拠点として、学生・大学院生・社会人の参加する教養セミナーです。『庄内に学ぶ「生命」-心と体と頭と』をテーマに、即身仏や山伏体験から生命科学研究の先端まで、「生命」をさまざまな観点から体験・体感し、議論と対話を重ねることで、人間が社会でよりよく生きるための基盤となる「教養力」の涵養をはかります。過去から未来へ、さまざまな知財の宝庫たる庄内・鶴岡で新たな発見に挑戦してください。

活動内容

本プログラムは授業の開設を目標とした3年計画のプロジェクトであるが、3年目にあたる2014年度は以下の活動を行った。 事前説明会(8/6):事前課題(【テーマ】生命の源と死を想い、「生きること」を考える)のレポート提出。
(1) 合宿セミナー:8月28日から8月31日(3泊4日)。プログラム概要は次の通り。
1 「生命」に関するマインドマップの作成
2 井奥洪二氏(経済学部教授)による「即身仏-身体を考える」をテーマとした講義・対話と議論。
3 日本人の死生観-即身仏をめぐって:即身仏拝観・注連寺住職による解説・鈴木正崇氏(文学部教授)による「羽黒修験」の講義・対話と議論。
4 修験体験:山伏による解説と指導によって一日修験体験。
5 庄内文化論:さまざまな文化遺産・松ヶ岡開墾場など歴史的施設見学・酒井忠久氏(致道博物館館長)と東山昭子氏(鶴岡総合研究所 研究顧問)による「庄内の文化と言語」をテーマとした講義・対話と議論。
6 先端生命科学研究所見学:「生命」にまつわる最先端研究の体験・対話と議論。
(2) 事後課題・報告書(レポート集)作成:【テーマ】(「生命」を考える)について、庄内セミナーを通じて体感・体験したこと、考えたこと、話し合ったことなどを基礎として、各自の「生命観」(「死生観」「身体観」など)について論述し体験と思索を言語化する。
課題レポート集を兼ねた報告書の発行。
(3) 関連企画の実施:日吉図書館、大学生協(日吉)の協力を得て、6月に関連書籍の展示、学生健保主催の朝食サービスで庄内米を提供。
(4)成果
1 羽黒修験・即身仏などに見られる伝統的な死生観からTTCKの先端生命科学研究所の活動に見られる先端的な「生命」観に至る広範な「学び」の体験。
2 地元との交流による参加者「地方・地域」への眼差しの広がりとそれによる相対的な視点の獲得(自立・自律力の涵養)。
3 社会人や多様な学部と学年の学生参加による世代間交流の体験およびグループワークによるコミュニケーション力の涵養(社交力の育成)。
4 フィールドワークを通じた体験的な「学び」の重要性の認識。
5 対話と議論を通じた言語化と発信能力の向上。

 

参加者の声

公募プログラム

経済学部2年

生命に関して本当に考えさせられる3 泊4 日でした。時が過ぎ、この体験の記憶が薄れようとも、ここで得た経験や素晴らしいと感じたことは、絶対に一生私の中で残ります。素晴らしい庄内セミナーを有難うございました。


文学部3年

慶應に入って良かったベスト5 に入る位の素晴らしい体験をさせて頂きました。この経験を、東京での生活や自分の人生に生かせるよう、今後も精進します。様々にお力添え下さった方々には、心から感謝申し上げます。

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