2015年度公募プログラム

日米亜の社会イノベーション・グローバル・リーダーシップ育成プログラム

活動代表者

総合政策学部准教授 玉村 雅敏

政策・メディア研究科の社会イノベータコースが推進する本プログラムは、米国NPOと連携して、日米・アジアの学生が参加をする問題解決手法のワークショップや、社会課題解決に取り組む、日本や米国の企業やNPOの訪問調査などを実施します。学部生・院生のみなさんの積極的な参加を期待します。

活動内容

本プログラムは、大学院政策・メディア研究科に設置された「社会イノベータコース」が、米国スタンフォード大学や同大と連携して活動する非営利組織VIAなどと協力し実施した。本プログラムに参加する塾生に対しては、休業期間中の実施する「特別研究プロジェクト(総合政策学部・環境情報学部)」あるいは「フィールドワーク(大学院政策・メディア研究科)」を履修し、教員による助言・指導のもと、集中的に研究や学習、フィールドワーク活動を行い、慶應義塾から選抜された学生に対しては、未来先導基金を活用し、米国でのプログラム(10日間程度を想定)の参加費の一部を助成することで、学習機会の提供を行うことができた。

【プログラム内容】
本プログラムでは、2015年8月、2016年2月に、サンフランシスコとスタンフォードにおいて、米国NPO法人VIAの協力を得て、10日間の研修プログラムを実施した。参加者は日米に加えて、香港・台湾・韓国・日本等アジア各国から学生30名程度が参加し、慶應義塾からプログラムの担当教員と、日本プログラムに参加した学生を中心に夏季、春季それぞれ6名、合計学生12名程を学内での合計4回の説明会を通じて告知、選抜し派遣した。プログラムには教員1名が同行した。
プログラム内容としては、デザイン思考についてのレクチャー、IDEOやKiva等米国西海岸における社会イノベーションを推進する企業や非営利組織への訪問、スタンフォード大学の教員や、現地のNPOリーダー等によるレクチャーとディスカッション/プログラム等から構成された。プログラムでは、特にスタンフォード大学d.schoolにおいて、多国籍の学生のグループワークによって、プログラムで学んだデザイン思考を活用したアウトプットを出すワークショップが組み入れられた。
日本でのプログラムとしては、2015年8月にスタンフォード大学の学生10名が来日、慶應義塾大学の塾生とともに、日本型の社会イノベーションをテーマにしてフィールド・スタディ・プログラムを実施した。日本プログラムでは、慶應義塾の教員や塾生がホストとなり、日本やアジアにおける社会課題の現状や、それらに対する革新的な取り組みについて認識を深め、日本の社会的企業3社を訪問したほか、慶應義塾卒業生の社会起業家をスピーカーとしてワークショップを実施、日本の社会イノベーションの理解と、学生交流を実施した。

参加者の声

公募プログラム

政策・メディア研究科2年

プログラム中で経験した、いわゆるPDCAサイクルの様なものを永遠に回すトレーニングや、育ってきた背景や文化が異なる外国人へ英語を用いて交渉することは、今後、我々がグローバル人材として活躍していこうという目標を掲げる中で、今後こうした機会に多く遭遇することだろう。また、プログラム全体を通じて、「多様性をどの様に受け入れると良いのか。」という事を体系的に学ぶことが出来た。将来的に、今回参加したコミュニティを活用して、日本へ何か恩返しが出来る様に、精進したい。


経済学部1年

プログラムでは、デザインシンキングに加えてunconferenceやEmpathy Workshopなどの社会問題解決のツールとなる手法を幾つか学んだ。どのワークショップも、ワークショップ中に自身について考えを深めるものと、ワークショップ後に自身の行動をどう変化させるかの2つの要素を含んでいた。参加前に提出したエッセイでも一番に強調したのは「質の高い刺激を受け、それをモチベーションに変えること」であり、この部分での目標は大きく達成されたと言える。

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