2015年度公募プログラム

過去から未来を紡ぐ「日吉学」プロジェクト

活動代表者

教養研究センター長 小菅 隼人

小菅 隼人場所の本質は、「外側」とは異なる「内側」の経験にあります。
内なる場所を獲得することが新たな「外側」の探求に繋がります。
「日吉学」は、日吉が内包している、自然・歴史・文化について学び、
自分の場所をしっかりと確立する為の講座です。

活動内容

本年度は2013年度と2014年度の内容をさらに精査し、日吉の歴 史・自然・地形・地理の各分野の専門教員を中心にプログラムを構成し、春学期3回、秋学期4回の通年で開講した。

第1回  4月25日(土)「日吉の森で生物多様性デジタルマップを作ろう」
第2回  5月23日(土)「歩いて、見て、考える、日吉の戦争遺跡」
第3回  6月 6日(土)「日吉は地図と地上観察で遊ぶとこんなに面白い!」
第4回  10月17日(土)「楽しい考古学-日吉の遺跡と遺物の楽しみ方を考える-」
第5回  11月 7日(土)「めざせ縄文人-日吉の森で食べられる実を探そう-」
第6回  12月12日(土)「日吉のアーカイブマップを作ろう!」
第7回  12月19日(土)「個人のアイディアを融合して革新的なアイディアを生み出すには?」

プロジェクトの成果は下記の通りである。
 各回の実験授業については、参加者の満足度は高く、普通部生、塾高生、大学生、大学院生、通信教育部の学生など、様々な年代の意欲のある生徒・学生が活発に取り組み、交流する場となった。一貫校から大学院までの学生が共に主体的に、同じ日吉という場で様々なテーマについて学び、学生も教員も刺激を受けるということに関しては、これまで同様に今年度も実現できた。しかしながら、これまでと同様に一部のコンテンツを除いて十分な参加者を集めることができなかった。特に通しで参加してくれる学生を集めることは難しく、現状では一部の熱心な学生だけに対する試みにとどまってしまっている。
 また、通年の開催によって、日吉キャンパスが貴重な自然や歴史、地形の遺産の宝庫であることを、年間を通してアピールすることを狙っていたのだが、春学期と秋学期で開催時期が分散してしまうことで、全体的に学びもばらけた印象になってしまった。しかし、開催時期を集中し、正規授業と同等の時間数とした場合、一貫校から大学生まで全員が参加可能なように設定することは難しいし、また、フィールドワークを伴うので、季節により授業内容も大きく制約を受ける。そのような状況の中、それぞれの一貫校や大学の学事日程や行事、学生の動きを考慮するノウハウはこれまでの3年間の試みの中でだいぶ蓄積されてきたので、今後の活動に活かしたい。
 また、日吉学を提供するための教育基盤の整備と日吉の成り立ちのアーカイブ化を狙いとして、iPadなどのデジタル機器を導入し、アーカイブ用webページを整備してきた。そして、GPSの活用などでこれまでにない挑戦もいくつか試みた。しかし、実際に運用してみると操作やシステムなどに様々な困難があり、充分成功しているとは言い難い状況である。この反省を活かして、これからどのようにシステムを活用していくかについての議論は今後の課題である。

 

参加者の声

公募プログラム

法学部1年

日吉は人が多くごみごみしたイメージでしたが、自然や歴史が豊かな素晴らしいところという発見があった。


通信教育学部生

日吉学に参加が出来て、とても楽しかったです。今日学んだことは新しく自分で始めた仕事の参考にします。ありがとうございました。

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