2019年度公募プログラム

[横浜初等部]

科学的な視点からアプローチするアイスランド国際体験プログラム

活動代表者

横浜初等部教諭 藤本悠花

日本と似た地学的特徴を持つアイスランドは、火山による地熱や氷河からの水などの再生可能エネルギーとして有効活用しています。アイスランドの持続可能な社会のあり方を学び、日本との共通点・相違点を考えながら日本での課題を見つけ、そのために何をすべきかを考える、初等部生対象のプログラムです。

活動内容

1)事前学習
1学期・夏季休業中に事前学習を行い、アイスランドの地学的および地理学的特徴について学んだ。

2)プログラム中
アイスランド訪問(2019年8月17日~27日)
横浜初等部6年生12名および引率教員3名が、首都レイキャビク周辺、本島南部のヴィークおよびウエストマン諸島ヘイマエイ島をまわり、地形および資源・エネルギーの活用事例を学んだ。
・火山に関連する地形および施設
:ギャオ(プレート境界)、間欠泉、休止中の火山内部(マグマだまり)、柱状節理、火山博物館
・氷河に関連する地形
:氷河、滝
・再生可能な資源・エネルギーの利用事例
:水力発電所、地熱発電所、地熱による熱水を利用した温室での栽培(トマトやキノコ)・調理法(地熱パン)・温水施設等

3)事後学習
2学期以降、現地で学んだアイスランドの地学的特徴および再生可能資源・エネルギーの有効活用例等について整理し、生徒が個々に興味を持ち選択したテーマ(ギャオ、間欠泉、温泉、温室栽培、火山、地熱発電、滝、水力発電 等)について、基本的な特徴および日本との相違点や、日本で活用することができるかどうか、等について調べた。その結果をポスターとして作成し、掲示した。またその概略を全校朝会にて発表した。

参加者の声

公募プログラム

横浜初等部6年生

プログラムに参加して、今まで旅行に行くとき、親について行っているだけだったが、これからどこに行くのか?などを自分で事前に調べ、分かる様になった。また理科的な視点と社会的な視点で物事を見る事が出来る様になった。プログラム中に氷河を見る所があったが、地球温暖化により、アイスランドにある氷河がいっきにとけてしまうということを聞いた。そこで僕は、地球温暖化防止を世界中の人たちに広めたいと思った。またそのとき、氷河は何故青く見えるのだろうか?という疑問を持った。その答えは太陽光が通過する際に、青色の光が反射するから。では雲があるときはどう見えるのか?それは、雲がある時でもうすく太陽光がもれているから、青く見える。この様に、疑問が解決するとまた疑問が出てくる。それを調べるとまた疑問が出てくるというくり返しによって、知識の幅を広げられるということを学んだ。


横浜初等部6年生

プログラムに参加して、見たことがないもの、知らないものに対する考え方が変わりました。プログラムに参加する前は、見たことのないものは見たことのないものであり、知らないもののままでした。それ以上に興味を自分から持つことはなかったかもしれません。でもアイスランドに行って、日本では見ることのできない風景、動物、自然と地球の力を目の当たりにし、本当におどろきました。そして普段得られないようなおどろきをもっと感じて、知りたいと思うようになりました。その後の修学旅行がより有意義になりました。アイスランドと同様、九州も初めて行く土地でしたが、阿蘇山が世界有数の活火山であるという共通点もあり、阿蘇山のことにより深い興味を持ちましたし、アイスランドのことをさらに知るきっかけになりました。

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