2019年度公募プログラム

[文学部]

慶應SKC計画

活動代表者

文学部教授 岡原正幸

岡原正幸塾生からの自主的な活動提案で、半学半教、独立自尊、自我作古となるようなすばらしい空想キャンパス、知識を超える知のキャンパスSKC(Super Knowledge Campus)をつくりましょう。
企画募集HP: https://skckeio.jimdo.com

活動内容

公募によって集められ、下記の企画が採択され実現された。

1「A-BRUT」2019/4-2020/3継続中(活動時期)参加学生25名 障害者アートの作者と交渉して、Tシャツを製造し、オンラインにて販売、利益は障害当事者に寄付する。各種メディアへの広報活動を含め、商品開発から発送まで行った。再販、あるいは新規商品の開発に向け活動中。過去二年間で三回の注文生産を行っている。

2「こもろ映画祭」(長野県小諸市)2019/4-2020/3(活動時期) 参加学生70名(映画祭応募の他大学生も含め)。一昨年度、昨年度に続き、小諸市に学生が働きかけ、学生が小諸を舞台に映画を制作し応募するコンテストを主催。2019年10月6日長野県小諸市において、第3回こもろ映画祭を開催した。出場団体は、慶應義塾大学、高崎経済大学、大東文化大学、千葉大学、筑波大の5団体であった。当日は市民が220人参加。また、若者世代の来場者が少ないことが課題として上がっていたが解決策として、美南が丘小学校合唱部にオープニングで合唱していただいたり、芦原中学校のクラスをひとクラス分エキストラとして参加してもらうなどして、若者世代の来場者を増やした。企画学生は、小諸市、市民、協賛地元企業、地元三田会をまとめ上げた。2020年第四回の開催も小諸市議会により承認された。

3映画「魚になる夢を見た」(長崎県) 2019/8-継続中(活動時期) 参加学生20名「映画で地元⻑崎を盛り上げたい」と⾔う想いから始まった⻑編映画製作のプロジェクト。製作委員会・撮影スタッフは慶應義塾の学⽣で構成されたクリエイティブチームが行い。⻑崎県庁やフィルムコミッション、⻑崎県警、商店街や漁業組合の皆様にロケ協⼒をいただき、全編オール⻑崎ロケ撮影による映画を完成させ、今は全国各地での試写会と観客との対話集会を継続している。

4「H/F」(ヴェネチア、ドイツ)2019/9,2020/3(活動時期) 参加学生25名 学生が各地の負の遺産を訪問し、そこからの思索を映像、パフォーマンスなどの表現活動に置き直すシリーズで、一昨年、昨年に続き実施。ヴェネチアにおいては、ヴェネチア・ビエンナーレを訪問し、記憶やコミュニティに関わる作品群を鑑賞、また、ゲットーの語源となる街区などをリサーチ。ベルリンという都市に残る様々に人と政治が関わる記念碑などを訪問。ホローコースト、ベルリンの壁、ナチスへの抵抗運動をテーマにしたツアーは、1月2月に学習会を数度行ったが、渡航間際に、新型コロナウィルス感染拡大の中、学生のリスクを第一に顧慮してキャンセルとした。

5「Keio ABR Festival2019」(三田キャンパス)2019/6 参加学生35名 先導基金の助成により行われた学生プロジェクトの上演、これらに関わるシンポジウムを、カルチュラルタイフーン(慶應義塾大学にて岡原を大会実行委員長として開催されたカルチュラルスタディーズ国際学会)における四つのセッションとして実施した。内容は、映像作品上映、H/Fプロジェクトの展示、障害者と性をめぐるシンポジウム、三田の家をめぐるシンポジウムである。

参加者の声

公募プログラム

文学部3年生

私にとって初めてのヨーロッパ訪問がこのヴェネチアだった。ずっと見ていられる美しい空と水は果てしなく続いており、大切なヴェネチアでの時間がとてもゆったりと流れているように感じた。
開催されていた第58回ヴェネチア・ビエンナーレは各国の作品が展示されていた。なかでも印象に残ったのがウクライナのジャンナ・カディロワさんのモザイクタイルを使用した作品だ。モザイクタイルで作られた様々な洋服の型がハンガーで吊されていた。洋服という形は変えずにその素材を重く、冷たいタイルに変えることで全く異質なものに見える点がとても興味深かった。ヴェネチアという美しく歴史ある街で開かれるビエンナーレは、まるで街全体が芸術作品のようだった。


文学部3年生

9月6日から13日まで、ヴェネチアリサーチツアーを行いました。現代芸術の祭典、第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展で様々な作品を鑑賞し、自らの、またゼミ全体の美術的感性を磨くことができました。なかでも印象に残ったのは、カステッロ公園内、日本館にある、服部浩之氏の「Cosmo-Eggs-宇宙の卵」です。
また、岡原先生と親交のある、ベネチア映画祭審査員をされた方と会食させていただき、非常に貴重なお話を聞くことができました。今回のヴェネチアツアーにて、歴史があり美しい街並みの中でした様々な経験は、ゼミ内での映画作品制作においてとても有益なものとなりました。

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