2019年度公募プログラム

[理工学部]

物理情報・応用化学・化学特別講座

活動代表者

理工学部教授 佐藤徹哉

佐藤徹哉国際的水準の実績を有する研究者、大学教員を国内外から招聘し、「学部の教員と海外から招聘する国際的水準の実績を有する先導者とのペアを組んだユニークな講義プログラム」により英語による専門科目の講義を行い、塾生の国際水準を飛躍的に高めるプログラムです。
本プログラムでは、当学科および該当専修に所属する教員が、海外から招聘する先導者とペアを組み、徐々に英語の専門用語を増やして、招聘教授による英語の講義をその場で理解できる様に、段階的なステップアップ式の講義カリキュラムを提供しています。また、理工学部、理工学研究科に在籍する外国人留学生も参加歓迎し、日本人学生が留学生と共に授業中に積極的に、質疑応答/ディスカッションを行うことを重視するスタイルの講義を行います。日本人学生が苦手としがちな発言力を鍛える機会が多いのが特徴です。

活動内容

下記のように2019年度4月~3月にわたって 計15回の講義および塾生とのディスカッションを開催することができた。出席者は10名~100名と開催日によって変わったが、いずれも、慶應教員の日本語によるサポートも効果を奏し、学生がアクティブに招聘講師とディスカッションすることができた。

4月 スペイン、カタルーニャナノ科学ナノ技術研究所(ICN2)
メルコーチ アーベン 教授による講義、学生とのディスカッション1回 (受け入れ 山本崇史)
7月 アメリカ合衆国、ケース・ウェスタン・リザーブ大学 リゴベルト カスティロ 教授による講義、学生とのディスカッション 4回 (受け入れ 佐藤徹哉)
7月 レバノン、ベイルートアラブ大学 マラエフ ワリド 准教授による講義、学生とのディスカッション、発表指導3回(受け入れ 神原陽一)
8月 国立情報学研究所 アーメット セティンカヤ 博士による講義、学生とのディスカッション1回(受け入れ 井上正樹)
8月 韓国、航空大学校 コン ドキュン 教授による講義、学生とのディスカッション・発表指導 2回(受け入れ 神原陽一)
9月 スペイン、セビリア大学 ホセ マリア マエストロ トレブランカ 准教授による講義、学生とのディスカッション1回(受け入れ 井上正樹)
12月 中国、東北師範大学 チャン シントン 教授による講義、学生とのディスカッション1回(受け入れ 栄長泰明)
1月 英国、ブリストル大学 ポティキャリ ジェイソン 博士による講義、学生とのディスカッション2回(受け入れ 神原陽一)

7月のレバノン、ベイルートアラブ大学からの講義においては、大学院に設置された授業である「超伝導と物性工学」のうち、2回分を本学教員と共同担当し、最先端の放射光を使用した物質科学についての知見を広め、学生の理解を深めた。プレゼンテーションに関する指導を伴うセミナーを行った。
同月のアメリカ合衆国、ケース・ウェスタン・リザーブ大学からの講義においては、学部に設置された講義である「界面科学」のうち、3回分を本学教員と共同担当し、撥水機能をもつ表面の作り方、測り方、および分子科学的な機構の理論的な説明を行った。応用に向けた検討会を講義の後に行った。
8月の韓国、航空大学校からの講義においては、シンポジウムの形をとり、韓国より1名、学内より博士課程学生1名、国内より4名の研究者をお呼びして、交互に研究を紹介し、教員と学生が次々に質問し、理解を深めた。このシンポジウムのうち、国内からの招待講演者4名は、スピントロニクス研究開発センターとの共催として招聘に関するサポートをいただいた。
1月の英国、ブリストル大学からの講義は、学部に設置された授業である「有機エレクトロニクス」の本学教員との共同担当として行われた。この授業は、Keio University Global Research Institute (KGRI) の事業として承認され、動画撮影、全世界に向けた公開を予定している。

参加者の声

公募プログラム

理工学部3年

英語の授業の後に、日本語での解説があり、英語での質問をすることができた。小テストを無事解答できた。


理工学研究科修士2年

最先端の科学新しい内容の英語による講義でも興味がもてた。難しく刺激的だった。

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