2019年度公募プログラム

[メディアデザイン研究科]

KMD-スタンフォード大学「ジョイントプロジェクト型グローバルラーニング」プログラム

活動代表者

メディアデザイン研究科委員長 稲蔭正彦

稲蔭正彦KMD修士課程とスタンフォード大学工学研究科及び教育学研究科修士課程の学生がチームを編成して、米国と日本の文化差を意識したデザインプロジェクトを実施します。双方のキャンパスを訪問してプロジェクトを6週間で完成させます。

活動内容

本プログラムは、KMD教員およびスタンフォード大学の教員が共同でプログラムを企画することからスタートした。開催の約半年前からプログラム概要を計画し、今年度はAIやビッグデータ等の先端技術が社会に影響を及ぼしていることを考慮し、さらに文化差を意識したデザインプロジェクトとした。

各大学で選抜された各4名、合計8名の学生で2つの混合チームを作り、KMDの学生がスタンフォード大学に2週間滞在した後、本務大学に滞在しながらテレビ会議システムを利用した遠隔研究期間3週間、KMDにおける2週間を共に過ごし、合計 7週間でチームとして成果を発表する短期集中での実施を計画した。スタんフォードの2週間の滞在では、音楽による世代間のコミュニケーション、AIよりも人間の能力がすぐれているクリエイティビテイに注目したテーマを中心に活動内容が決定した。米国の文化を理解するための施設や企業訪問、インタビュー、観察、体験などの方法を経て理解を深めた。その後間もなく、新型コロナウィルス(COVID-19)の世界的な感染拡大が始まり、3月中旬のスタンフォード大学の教員及び学生の来日を延期した。その代わり、当初の目標の1つである遠隔によるコラボレーションに重点を置き、地域文化を反映する食をテーマとしたプロジェクトテーマに変更した。食を通して、クリエイティビティを追求し、各学生がオンライン上で集い、自分の料理を披露し、一緒にオンライン食事会を実施した。

プロジェクト全体の流れは、当初計画から大きく変更を余儀なくされたが、世界規模の非常事態においてソーシャルディスタンシング(社会的隔離)を確保しつつ、文化差やクリエイティビティをテーマとして、遠隔で協働することが可能であることを示すことができたことは、現在の情勢の中で大きな成果である。

参加者の声

公募プログラム

メディアデザイン研究科修士2年

本プログラムでは、スタンフォード大学の学生4名、メディアデザイン研究科の学生4名が2つのチームとなり、アメリカと日本の文化差に着目しながらd.schoolが実践するデザイン思考のプロセスを用いてプロジェクトを遂行していきました。私のチームは、アメリカ人が持つ音楽の嗜好性に対する世代間のギャップに注目しました。そこで、現地のレコード店でのフィールドワーク、スタンフォード大学教授らへのエキスパートインタビュー等を行い課題感のヒアリングをするとともに、日本の紅白歌合戦からインスピレーションを得てアイデア・プロトタイプを構築していくなど、本プロジェクトでしか得られない貴重な経験をさせていただきました。また本プログラムを通してできたスタンフォード学生や教授らとの繫がりも今後生かしていけると考えます。

未来先導基金の取り組みにご賛同していただける方はこちらをご覧ください。

ご賛同いただける方はこちら

ページの先頭に戻る