2019年度公募プログラム

[自然科学研究教育センター]

自然科学ヴァーチャル博物館の創出

活動代表者

自然科学研究教育センター副所長 井奥洪二

井奥洪二見落とされがちな自然科学関連の資料類を全義塾で連携して掘り起こします。リアルを大切に保存し、ヴァーチャル空間にも整理・集積して全義塾の共有財産とすることを目指します。

活動内容

本プログラムでは、大学と一貫教育校が連携して自然科学関連の資料類の掘り起こしと整理を行った。あわせてヴァーチャルをどのようにデザインするのかを検討した。資料類の単なる集積で終わらせるのではなく、義塾全体で自然科学関連のコンテクストを共有できるようにするため、自然科学ヴァーチャル博物館は未来を開拓し先導する種を育む場になると期待できる。

以下に、コンテンツの整理・集積ならびにヴァーチャルデザインの検討に関する活動内容と成果について述べる。

1.コンテンツの整理・集積
(1) 自然科学に関連する資料類の中には、休眠状態のものや価値を見落とされているものが複数ある可能性がある。このような資料を掘り起こし修復の要否を確認するために、アンケート調査を実施した。対象は、一貫教育校、理工学部、日吉地区の自然科学を担当する教員とした。有効回答数16に加えて、口頭での回答を複数回収できた。
(2) アンケート調査によってリストアップした資料類を吟味し、必要に応じて各資料の追加調査と修復の要否を検討した。
(3) 精査した資料類の一部について2Ⅾおよび3Ⅾ画像を作成し、解説を付した整理を行っている。その際に、資料類の種類、分野、数量、保管されている場所・状況など基本的な情報を明確にした。
(4) 撮影した資料の中には、目視では気付かなかった細部の情報を新たに発見したものもあり、研究が深化した。このような成果は、今後の教育においても有効に活用されるであろう。

2.ヴァーチャルデザインの検討
(1) 自然科学研究教育センター主催の一貫教育校と大学の連携ワークショップにおいて、3Ⅾ画像や立体投影などに関する意見と情報を交換した。動画による表示など、検討の価値のある意見を回収できた。
(2) コンテンツ表示の効果的な方法を検討するために、各地の博物館、科学館、大学等を訪問し、館長、学芸員、大学教授など専門家と意見交換を行った。それに基づいて、博物館の在り方、思想、哲学を踏まえた上での自然科学関連の情報の整理ならびに発信の方法を検討した。
(3) 高度なヴァーチャル関連技術を保有する企業から技術情報を収集し、コンテンツを発信するためのwebサイトの構築と運用について検討した。

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