2021年度公募プログラム

[福澤研究センター]

福澤諭吉と「人間交際」を深めるワークショップ ―歴史を考え、体感する―

活動代表者

福澤研究センター所長 井奥成彦

井奥成彦このプログラムは、高校生から大学院生までを対象に、大阪から九州に至る福澤諭吉の足跡を当センターの教員や所員とともに辿り、慶應義塾の歴史や福澤諭吉について学んでもらうものです。

活動内容

本プログラムでは、参加者は一貫校や大学の学生・生徒、教員の混合で班分けし、①予備学習会、②フィールドワーク、③実習体験を行う。
①予備学習会では、福澤諭吉記念慶應義塾史展示館を解説し、見学させるとともに、福澤諭吉の代表的な著作であり、一貫校の高校生でも理解が可能であると思われ、なおかつ英語版も出ている『福翁自伝』と『学問のすすめ』を各自で事前に読み解く機会を設ける。②フィールドワーク、③実習体験は、2泊3日の研究旅行として実施する。
②フィールドワークは、福澤諭吉と関係が深い大阪と中津を訪問、『福翁自伝』に登場する場所を中心として関連史跡や博物館等を見学し、福澤の足跡を追体験しつつ、福澤の思想形成や著作に現れた考え方との関係性を検討する。
③実習体験は、大分県中津市において、福澤記念館、歴史博物館、新中津市学校、小幡記念図書館、中津市文化財課の協力のもと、福澤や福澤の親族、門下生、知友などの書簡をはじめ、歴史資料の実物を閲覧する。また古文書調査・整理作業に参加し、ふすまの下張り剥がしなど、普段は体験できない、歴史の探究の現場を自ら体験する時間を持つ。
以上の①~③のプログラムを通して、班ごとに議論し合ったことや感じたことなどを写真や地図などを用いながら視覚的にまとめ、かつ自らがそれをどのように今後に活かすか、また慶應義塾や社会へのあるべき姿の構想としてまとめ、発表し合う。プログラム全体を通して、福澤がsocietyを人と人の間の交際という意味で「人間交際」と翻訳したことの意味を意識することを重視したい。

当初夏休みに実施することを考えていたが、コロナ禍で募集をかけることができず、他の期間を検討して春休みも検討してきたが、コロナ禍で実施の賛同を各校から得ることが難しく、宿泊なしの開催も検討したが各校のスケジュール調整がつかず、今年度実施することを断念した。

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