2022年度公募プログラム

[理工学部]

学部1,2年生向け理工学部ジュニア研究プログラム

活動代表者

理工学部教授 三木則尚

三木則尚本プログラムでは,慶應義塾大学理工学部の様々な教員と連携し,学部1,2年生を対象に,ジュニアリサーチャー,ジュニアアシスタントとして研究室での研究活動に参加する機会を提供します.

活動内容

8学科の教員からプロジェクト提案がありました(下表に一部を示します)。JREPへのエントリー者数は230名、プロジェクトに応募した人数が118名でした(2022年末)。



参加者からのアンケート回答数によると、参加のモチベーションは他学科含め、矢上で行われている研究を知りたかった、が最も多かったです。全員が、活動内容に対して大変満足、もしくはやや満足と回答しました。

慶應義塾大学 ジュニア研究プログラム
https://jrep.st.keio.ac.jp/

参加者の声

公募プログラム

数理科学科2年生 受入教員:数理科学科 服部広大「短期型数学セミナー」

Q. 参加したプロジェクトで得たことや感じたこと、良かったことを教えてください。

本セミナーではテーマとなる教科書を設定し、生徒一人一人が順番ずつ教科書の自分の担当の箇所を説明し、それを担当の先生を含めた全員で聞いた上で、その内容についての疑問点や説明している際の曖昧な点などをお互いに指摘していく形で進めていたのですが、準備では完璧に理解したつもりが、実際に説明したうえで指摘を受ける中で不明瞭な点が多かったり、説明の順番や定義の仕方などに曖昧な点が見つかったりしたりして、本題を詳しく理解する難しさを感じました。その一方で、議論の結果教科書の説明だと不十分であると結論づけられるものもあり、総じて数学を学ぶ楽しさを実感することが出来ました。また、あまり友達や先生と、数学についてお互いに教え合う機会を持つことが少なかったので、こうした機会を持てたことが自分の今後の勉強への刺激にもなりました。

Q. JREPおよびプロジェクトに参加したことが、今後の学業や研究にどの様に活きると思いますか?

今回のセミナーを通して、物事を正しく理解する難しさを改めて実感しました。その上で、内容の理解を深めるにはどのように準備をしたら良いか、理解の際のコツなどをつかめたように思います。また、自分は数理科学科所属であり、今回の輪読形式のセミナーは今後数理科学科の学部4年生で行うことに近い物だと担当の先生にお聞きしたので、今回の体験は学部4年生での学習にむけた、貴重な経験になったと思います。


学門E1年生 受入教員:応用化学科 奥田知明「環境化学研究推進プロジェクト」

Q. 参加したプロジェクトで得たことや感じたこと、良かったことを教えてください。

まず、実験の基礎知識についてメンターの西田さんに一から丁寧に教えていただいたことが一番の勉強になりました。実際に手を動かすことで実験室での立ち回り方について効率よく学ぶことが出来、教科書では見つかることのない、現場ならではの細かい知識も沢山教えていただきました。また、研究室の先輩方は分からないことあればいつでも優しく教えてくださり、とてもお世話になっています。研究室という環境の温かさを直接感じることができたのは、この先に向けて励みになりました。また、実際に自分で考えて研究計画を立てていくなかで、改めて研究が好きだという確信が持てたことはとても嬉しかったです。

Q. JREPおよびプロジェクトに参加したことが、今後の学業や研究にどの様に活きると思いますか?

実験における具体的なデータの取り方やまとめ方、実験レポートの正しい書き方といった研究者としての基礎スキルを早い段階で学べたことは、この先とても大きな財産になると思います。また、自身の研究分野の方向性についても深く考える機会となりました。私は学科選択において応用科学科と化学科の間で迷っていたのですが、JREPでの活動を通して物質を利用して製品を作るよりもその物質そのものの特性について考える方が好きだということに気がつき、化学科を志望することに決めました。今後は特に有機化学を詳しく学びたいと思っています。学科選択の時期が近づいてくると、私の周りでは「化学科と応用科学科の違いが分からない」、「実際にどのような研究をすることになるのかイメージが湧かない」などと悩んでいる人が多くいたため、JREPでの経験がいかに貴重だったか、最近になって改めて実感することとなりました。

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