活動代表者

医学部教授　安井正人

本学医学研究科、カロリンスカ医科大学、キングズ・カレッジ・ロンドン、北京大学の博士課程の学生が、夏期に一同に会し、共同研究交流活動を行うプログラムです。

2023年度は、カロリンスカ医科大学がホスト校となり、Bioengineering for Planetary Healthをテーマとし、慶應義塾大学、キングス・カレッジ・ロンドン、北京大学から教員（各2名）および博士課程学生（各5名）を招聘し実施された。プログラムの前半では、カロリンスカ医科大学にて、各大学教員による講義シリーズが行われ、後半3日間はカロリンスカ医科大学およびウプサラ大学にて、北欧18医科大学の学生も参加し、講義、ポスター発表、プレゼンテーションが行われた。
（1）講義
コロナ禍以降、4年ぶりの現地開催であった。ホスト校のカロリンスカ医科大学が、スウェーデン王立工科大学等の他大学からも講師を招聘し、NorDoc（健康科学における北欧の博士課程研修）との共同講演が行われた。参加者は、北欧の国々の主に医療に関する研究について理解を深め、最先端の研究について知見を得た。
（2）施設見学
カロリンスカ医科大学内にあるノーベル賞会議室や、ウプサラ大学内の施設見学の機会が設けられ、参加者はノーベル賞やウプサラ大学の歴史について理解を深めた。
（3）ポスター発表
参加者のポスター発表が行われ、参加者間での意見交換が活発に行われた。他大学の博士課程学生の研究について見聞を深めることができ、参加者は大いに刺激を受けた。
（4）他大学学生との交流
講義の時間に限らず、休み時間等も参加者同士で積極的な意見交換が行われた。本学の博士課程学生の中には、カロリンスカ医科大学の教員に個別にコンタクトをとり、研究指導等を依頼する者もいた。
スケジュール：
2023年3月～4月　　　　　　参加学生募集・選考、参加教員決定
2023年5月～7月　　　　　　事前準備
2023年8月14日～8月18日　プログラム開催
2023年9月以降 　　　　 評価と翌年度の準備（2024年度ホスト校：本学）
2023年11月8日　　　 　　 カロリンスカ医科大学上級講師による講演会および
翌年度の打ち合わせ（於：本学）

以上の活動により、各国から招聘された世界有数の大学の教員から複数の講義を受けることで、最先端の知識を得ることができた。また、各国の博士課程学生とともに活発な意見交換や議論を行うことで、研究活動の推進や人脈形成が促された。さらには、北欧18医科大学の博士課程学生約200名と共に、感染症生物学と抗生物質等についての講義を受け、ポスター発表、プレゼンテーションを行うことにより、研究者との幅広い交流が行われ、ひいては共同研究および国際共著論文への発展が期待できた。また、４大学との研究交流活動を強化することができた。