2025年度公募プログラム

[環境情報学部]

ドミトリー・スタディーズ プログラム

活動代表者

環境情報学部教授 加藤文俊

加藤文俊キャンパスのなかにある国際学生寮「Ηヴィレッジ」は、相変わらずにぎやかです。昨年に引き続き、「ドミトリー・スタディーズ」では、他大学をめぐって見聞をひろめながら学生どうしの交流・交歓の場をつくります。

活動内容

 本プログラムは、学生寮にかんする調査(視察)やネットワークづくりをとおして、「Ηヴィレッジ」をはじめとする義塾のレジデンシャル環境の整備・運用に資する実践知を培うことを目指すものである。2年目となる「ドミトリー・スタディーズ」では、以下の課題に取り組む計画である。

(1)国外における学生寮の視察
2024年度に採択された本プログラムでは、立命館アジア太平洋大学(APハウス)、早稲田大学(国際学生寮WISH)をはじめ、先駆的に国際学生寮を運営している8つの大学の視察・ヒアリング調査を実施した。2年目となる2025年度は、海外(候補としては、シンガポール国立大学、シンガポールマネジメント大学、シンガポール工科デザイン大学)の大学を対象に施設見学とヒアリング、学生・教職員との交流をすすめ、国際学生寮の現状と課題を学ぶ。2024年度の実践をふまえて、とくに学生による自治、寮運営への学生のかかわり方(RAやユニットリーダー制度)、中長期的な役割意識の継承、自学自習の仕組みづくり、学生寮の「文化」(「寮風」)の醸成などを中心に調査研究を継続する。
(2)研修・ワークショップの開催
 2024年度の活動をとおして、学生たちの役割について責任や権限の所在をより明確にし、自律的に学生寮の暮らしを支えていく仕組みづくり、継続的に帰属意識や士気を培うためのきっかけづくりが重要である点が明らかとなった。こうした問題意識のもと、多様性や協生環境、アンコンシャスバイアスに関する教育、チームビルディングやリーダーシップ等をテーマとする研修・ワークショップを企画・実施し、寮生(ハウスリーダー、レジデント・アシスタント、ユニットリーダーほか)の知見を深化させるとともに、態度・行動変容を促す。いわゆる外部講師を招いた研修というスタイルにかぎることなく、SFCの教員らとともにワークショップやイベント等を企画・実施するなかで、寮生としてのアイデンティティや共助・互助の精神を学ぶ場づくりを試みる。
(3)交流イベントの開催、プロジェクトブックの編纂
SFCの滞在型教育施設(SBC)を活用し、2024年度の活動をつうじて培ったネットワークにもとづいた他大学の寮生(RA)との意見交換・交流を促進するイベントを主催し、さらなるネットワーキングを促進する(たとえば、「RAサミット」(仮)を開催し、継続的にすすめてゆく基盤づくりをおこなう)。本プログラムにおける活動内容は、「Ηヴィレッジ」のウェブコンテンツとして公開するとともに、プロジェクトブックとして編纂し、学生(寮生および通学生)、教職員、関係する諸団体等にも配布する。

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