福澤諭吉記念文明塾は、未来貢献の志のもと、社会の先導者を目指す慶應義塾生ならびに他大学の学生や社会人などを対象に、自立した個人が、自ら与えることによって相互に学び、刺激し合うことのできる場を提供します。そして、福澤諭吉記念文明塾で学んだ人たちが得た成果を社会に還元し、未来貢献を果たしていくことを目的としています。

今から150年前の時代の大きな転換期に創設された、慶應義塾の原点に立ち返ります。古いしきたりや慣習にとらわれず、学ぶ意欲と社会に貢献する意志のある人たちが集い、知性と人間性を磨きあうための場を提供することで、高い志を持った人材が社会の先導者へと成長することを支援します。

慶應義塾の学生と他大学の学生、社会人などが、お互いに学びあい、教えあう、「半学半教」の場を創ります。また、講師のレクチャーを一方的に聴講するだけでなく、講師との対話や塾生同士の討論の時間を豊富に確保します。多様な価値観を持った塾生がお互いに刺激しあう参加型、体験型の学習機会を通じて、次世代のリーダーに求められる論理的思考力やプレゼンテーションスキルの向上を促します。
学んだ成果をもって未来貢献を果たすというプロセスの確立を目指します。高い能力と志を持った塾生たちが、多大な経済的負担なく、自らの可能性を最大限に発揮できる環境を整備するためにも、慶應義塾内外から広く支援を受けながら運営していく塾を目指します。
慶應義塾の創立者である福澤諭吉は、社会における個人が独立し、多様な価値観をぶつけあう「自由な気風」こそ、文明が進歩するための源泉であると論じました。
激動と混迷が続く21世紀のグローバル社会においては、リーダーには独自の視点で社会を見通し、新たなビジョンでより良い未来を切り開く気概と行動力が求められます。さらには、多様な価値観や文化的背景を持つ人々を先導するための人間的魅力と、組織が抱える問題を迅速かつ的確に解決するための専門的スキルが同時に問われます。
福澤諭吉記念文明塾は三位一体型の複合的プログラムを提供することで、次世代のリーダーを志す人材の自律的成長を促進します。