2022年度 春学期 未来先導チェアシップ講座

Seminar(Current Legal Issues) (副題:Comparative Dispute Resolution in Asia and the U.S.A. 米国・アジアにおける紛争解決制度の比較) (野村證券チェアシップ講座)

講義の趣旨

各国の法制度や実務、文化社会的・歴史的背景によって司法制度及びADR(裁判外紛争解決制度)を含む紛争解決制度がどのように制度設計され、現実に機能しているかを、米国とアジアを比較することにより、当該法領域に最も適した紛争解決制度の在り方を探っていく。
比較の視点として、招聘する予定のJanet Martinez教授が提唱している比較の視点要素を基に、本学とDual Degree 協定を締結しているハノイ法科大学(HLU)、ホーチミン経済法科大学(UEL)、タマサート大学(TU)のADR研究者にオンラインで参加してもらい、米国、日本、ベトナム及びタイ(可能ならばインドも)の制度比較を行う。
さらに、制度比較を基に、各国の紛争解決制度の問題点を克服する制度設計の在り方、及び制度運用の在り方を議論する。

コーディネーター

宮武雅子 (大学院法務研究科 教授)

招聘者ならびに講義担当者

氏名:
Janet Martinez
ジャネット マルティネス
所属:
スタンフォードロースクール(Stanford Law School)教授、兼Gould Negotiation and Mediation Program代表(Director), Gould Alternative Dispute Resolution Research Initiative代表(Director)
研究領域、略歴:
同教授は交渉及び調停論において世界の先駆けとなったハーバード大学で交渉及び調停の教鞭をとり、さらに全米で最もADRが盛んといわれるカリフォルニア州の代表的なADR研究機関であるスタンフォード大学のGould Alternative Dispute Resolution Research Initiativeの代表に就任した。同教授は、ADRの中核であるNegotiation及びMediationをロースクールの基本科目として全米のロースクールに普及させたパイオニアの一人である。とりわけ、Online Dispute Resolutionを最初に全米で提唱し、オンラインビジネスのeBayをはじめ多くの民間会社が同制度を導入するにあたり制度設計の提唱をしてきた。また、紛争類型に応じた紛争解決制度、また、歴史的、社会的、文化的な背景に応じた紛争解決制度の分析にも大きな功績を残している。

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