2023年度公募プログラム

[協生環境推進室]

キャンパス・バリアフリー探検隊 ~協生環境の実現をめざして~

活動代表者

経済学部教授、協生環境推進室バリアフリー推進事業委員長 中野泰志

中野泰志「キャンパス・バリアフリー探検」を行い、協生環境を実現していくために必要なハード・ソフトを検討しつつ、将来の社会の先導者として「協生」の観点を持ち、多様性への理解と行動力を持った人材育成を図る。

活動内容

本プログラムでは、将来の社会の先導者として「協生」の観点を持ち、多様性への理解と行動力を持った人材育成を図るために、障害学生等の活動の妨げになっているバリアを、各キャンパスの塾生、障害当事者、専門家等が協力して探検(調査)する活動を実施する。また、慶應義塾の協生環境の推進に資するために、各キャンパスで、障害当事者等と共に、障害の社会モデル・人権モデルの考え方に基づいて、バリアフリー探検(調査)というフィールドワークを実施した結果を提言としてフィードバックする。なお、報告会においては、バリアフリーチェックの結果だけではなく、学生達が活動を通して得た協生環境に関する「気づき」を共有する。

<活動の概要>
慶應義塾の6キャンパスにおいて、プロジェクトに参加する学生等(障害のある学生等を含む)を募集する。各キャンパスで、既に協生環境推進室の@easeサポーターとして活動をしている学生に限らず、幅広く、学部、大学院から参加者を募る。障害当事者については必要に応じ、卒業生や他大学等の協力を得る。
(1)事前研修 【社会モデル・人権モデルの観点からの障害理解】
WHOの国際生活機能分類(ICF)や国連の障害者権利条約等を踏まえ、社会モデル・人権モデルの観点から障害について学ぶために、学内外の講師によるレクチャーを受講する。また、視覚障害、聴覚障害、肢体不自由、病弱・虚弱、発達障害、精神障害等の当事者とのディスカッション等を実施し、バリアについて学ぶ。
(2)実施準備 【バリアフリー探検の視点の獲得】
探検(調査)実施にあたっての方法論(必要な機材類や評価方法等)について学ぶ。キャンパスごとに、グループ(探検隊)を編成し、調査・確認に必要な機材類を用意したり、確認すべき場所やルート等を明確にしたりした上で、チェックリスト等の準備を行う。
(3)探検=調査の実施 【各キャンパスでのフィールドワーク】
各キャンパスの探検隊の構成員には、必ず、障害のある当事者(学生または学外からの協力者)を含むものとし、必要に応じて協生環境推進室バリアフリー推進事業委員会の委員や専門家等にも協力を求める。なお、単に、バリアをチェックするのではなく、現場で、バリアが生じた理由や解決方法等について、障害当事者と共に議論を行い、その場での個々の「気づき」を含め、議論のプロセスも記録に留める。
(4)活動報告書の作成・提案/報告会の開催 【協生環境に関する気づきの普及・啓発】
今年度の探検活動終了後には、グループごとに報告書(提言を含む)を作成するとともに、「2023年度 協生環境推進ウィーク」にて、活動報告のセッションを実施する。なお、報告書は、協生環境推進室 担当常任理事、および各キャンパス事務長および塾監局長等に提出する。

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