2007年度公募プログラム

2007年度慶應義塾派遣交換留学生優秀者表彰

活動課題(テーマ)

慶應義塾派遣交換留学生として、派遣先大学で優秀な成果を修めた学生を表彰し、表賞金を授与する。
また、表彰された学生の留学経験を塾の学生が共有できる機会を設けることにより、留学を希望する学生への情報提供を行なう。
これらの活動を通じて、義塾として塾生の留学を奨励する。
また、この活動については、複数年継続することにより、塾生に留学前に制度についての周知、浸透させることが可能となり、交換留学にチャレンジする学生の母数が増加することが期待される。

担当

国際センター事務長 加藤 好郎

2006年度よりスタートしたこの制度は、塾派遣交換留学生として派遣先大学で優秀な成果を修めたものを表彰し、表彰金を授与するものです。表彰式は三田演説館で行われます。

実施状況

塾生の留学を奨励し今後の国際的な活躍を支援するものとして、慶應義塾派遣交換留学生として派遣先大学で優秀な成果を修めた塾生に奨学金を授与した。概要は以下のとおりである。

対象
2006年度派遣交換留学生で帰国した者(112名)
応募書類
派遣先大学での成績表・エッセイ(A4用紙5枚以内)
募集方法
国際センターのホームページに掲載するとともに、対象学生にはメールでも周知
応募者
32名(北米15名、欧州9名、アジア5名、オセアニア3名)
合格者
10名(北米8名、欧州2名)。留学先での成績およびエッセイによる派遣先での経験と今後の発展性を評価。
選考方法
応募書類に基づき、国際センターで交換留学生の選考を担当する複数の委員による選考(小尾所長、河内教授)
発表
2月29日(金)
授賞式
3月21日(金) 13:00~ 三田キャンパス演説館
参列者
受賞者(8名、事情により2名欠席)およびその家族、坂本理事、工藤理事、小尾所長、石川創立150年記念事業室長、国際センター事務長、課長、学生交換担当者
授与式では、工藤常任理事による未来先導基金に関する趣旨説明の後、小尾国際センター所長による審査講評、続いて坂本常任理事から塾生へ奨学金の授与ならびに祝辞が述べられた。最後に、奨学金を授与された交換留学生を代表して、法学部政治学科4年田中麻里君が、慶應義塾派遣交換留学の意義深さを自身の体験を踏まえてスピーチをしました。
その他
今後、応募時に提出した学生のエッセイを冊子に製本し、留学フェア・交換留学説明会などで配布する予定。

成果・目標達成度

以下の点について、一定の成果が上がった。

(1)留学中の学生のモチベーションの向上

交換留学中の学生に対して、帰国後に本奨学金に応募する機会のあることを周知したことで、留学中の勉学の励みとなり、留学先で様々な困難に遭遇した際にも、留学途中での授業放棄や成績の低下を防止し、学生の意欲の向上につながったものと考える。

(2)帰国学生の今後の国際的な活躍の支援

奨学金応募者には、留学に関するエッセイを作成することを通じて、改めて1年間の留学で自分が何を学ぶことができたのかについて考える機会を提供することができた。また、奨学金受賞者については、海外での留学の成果、活躍が評価され、表彰受けることにより、誇りと自信を持たせることができた。今回奨学金を授与された学生の中には、卒業後、研究をさらに深めるために海外の大学院への進学準備を始めている学生も見られた。なかでも、文部科学省長期派遣制度での奨学金受給が決定した者もおり、このプログラムが優秀な人材をさらに後押しする効果が明らかとなった。

「未来先導基金2007年度プログラム報告会」の資料より抜粋

(3)学内への情報提供

慶應義塾として優秀な塾生を派遣生として選出するためには、交換留学制度への応募者数が増加するよう塾生への広報活動を直接・間接的に強化する必要がある。奨学金を授与された優秀な派遣生には、彼ら自身の成功体験について留学フェア等で体験談として塾生に報告してもらう予定になっている。このような体験報告の場を設けることで、義塾派遣交換留学制度の学内の認知度が高まり、今後、交換留学を挑戦する塾生が増加することが期待される。また、外国語教室教員を始めとする学内関係者に対しても150年事業の一環として情報提供がなされることにより、学生に対する指導や情報提供の形となって現れることが期待されるが、その効果を直接的に評価することは困難で、今後の課題でもある。

今後の展望

慶應義塾としては、多くの優秀な塾生を交換留学生として選出・派遣し、国際的な体験を積んだ学生が、グローバルな視野を持って社会の先導者となることを期待している。この目標を達成するための施策の1つとして、国際センターでは世界のトップレベルの大学との協定の運用をより積極的に進めており、塾生が留学可能な協定大学数は確実に増加している。

しかしながら、交換留学制度の意義が必ずしも理解されてはおらず、実際に応募する塾生の数はさほど増加していない。その結果、応募者の層は薄く、必ずしも優秀な学生をひきつけることができていないことから派遣先大学の受け入れ要件を満たすことのできる応募者の数は派遣人数枠の増加に追いついていないのが現状である。

今後、もし、本制度を複数年継続することができる場合には、派遣交換留学募集要項への掲載や募集ポスターの作成等によりさらに広く広報することで、塾生の交換留学への関心を高め、挑戦する意欲を向上させることができるのではないかと考えている。

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