2013年度公募プログラム

TEDxKeio 2013 : 社中一丸となった演説教育の開発と実践

活動代表者

理工学部准教授 牛場 潤一

牛場 潤一「TEDxKeio」コミュニティを発足させ、演説イベントを開催します。英語学やプレゼン技法を専門とする教員が連携して演説教育カリキュラムを作り、塾内外へ演説の重要性を広めていくことも目指します。

活動内容

 教員6名、大学大学院生(矢上、三田、日吉、湘南藤沢)52名、塾員5名によって主たる活動メンバーを構成した。2013年1月から月1回の全体会議を開き、企画内容の具体化と運営について協議を重ねた(三田キャンパスと日吉キャンパスの交互開催)。
 具体的な活動としては、TEDの演説を分析して効果的な演説方法を開発し、一貫教育校からの登壇者の募集を兼ねた「演説ワークショップ」を3回開催して(2013年10月26日(土)、27日(日)、12月8日(日))、全26名の一貫教育校生徒の参加を得た。三田キャンパス北館ホールでの選考会の結果、4名を登壇者として決定した(幼稚舎、中等部、湘南藤沢高等部、高等学校)。大学・大学院生を対象とした選考会も実施し、2名の登壇者を決定した(経済学部、総合政策学部)。そのほか、専門分野の多様性を考慮して、これまでに著明な実績を挙げた塾生塾員のなかから9名の登壇者を、本プログラム運営チームからの推薦として決定した。その後、運営チームは、ランチおよびレセプションの費用を賄うために企業協賛の獲得に奔走し、会場設営のための造作の設計製作や音響会社との折衝、TED本部との交渉によりライセンス取得と運営承認を得るなど、多くの裏方活動を進めた。
 TEDxKeioイベントに先立っては、広報室の支援により三田演説館を借りることができ、オープニングセレモニーとして、活動代表者が趣意説明を英語でおこなった。イベントは、TEDライセンスの関係上、本イベント会場である三田キャンパス北館ホールに200名、パブリックビューイング会場であるG-SECラボに200名の塾院塾生と一般応募者を招待した。当日は天候に恵まれなかったこともあり、来場者が7割程度であったことから、イベント途中にパブリックビューイング会場の観客を本イベント会場へ誘導する工夫をおこなった。
 会場では、情熱的かつ個性的な主張が多岐にわたって繰り広げられ、10;00から16:45という長丁場にも関わらず、観客を飽きさせない演説イベントとなった。研究者は、独自の着眼点が切り開く学術の意義を分かりやすく伝え、実業家はその信念を、歌舞伎俳優は現代における伝統芸能の持つ意味を、音楽家やパフォーマーは実演を交えて自らの情熱を、小学生、中学生、高校生は、その学齢ならでは心の機微を端的に伝え、観客へ共感と感動をおおいに与えた。
 隣接する会議室や廊下には、学生の創意工夫に満ちた交流会場が用意され、休憩時間には塾員塾生が、年齢、専門分野、性別に関係なく交歓した。本イベントの副題につけた「Crossing」の名のとおり、小学校から大学院に至る慶應義塾大学の「縦糸」と、人文科学と自然科学を網羅する慶應義塾の「横糸」が交差した瞬間であった。

参加者の声

公募プログラム

女子高等学校1年

TEDxKeioに参加して、いろいろな人と出会い、経験を共有していくうちに、どんなことをこれからしていこうか、指針が見えてきました。今回の企画は、自分のアイデアをより深め、広めることができただけでなく、「人生」を考える上でとても重要な機会だったと思います。


高等学校3年

牛場さんはじめスタッフのみなさまがた!!TEDxKEIO本当に本当に楽しかったです!!ありがとうございました!スピーカーの方々の素晴らしいスピーチこれからずっと忘れません!最高でした!スピーチだけでなく、休憩時間にたっぷり"Crossing"もできて本当に良い一日でした!ありがとうございました!

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