2017年度公募プログラム

[総合政策学部]

日米亜の社会イノベーション・グローバル・リーダーシップ育成プログラム

活動代表者

総合政策学部教授 玉村雅敏

政策・メディア研究科の社会イノベータコースが推進する本プログラムは、米国NPOと連携して、日米・アジアの学生が参加をする、問題解決手法のワークショップや、社会課題解決に取り組む、日本や米国の企業やNPOの訪問調査などを実施します。学部生・院生のみなさんの積極的な参加を期待します。

活動内容

本プログラムは、全塾の学部生・大学院生を対象に、大学院政策・メディア研究科に設置された「社会イノベータコース」が、米国スタンフォード大学や同大と連携して活動する非営利組織VIAなどと協力し実施した。本プログラムに参加する塾生に対して、教員による助言・指導のもと、集中的に研究や学習、フィールドワーク活動を行い、また、慶應義塾から選抜された学生に対して、未来先導基金を活用し、米国でのプログラム(10日間)の参加費の一部を助成することで、学習機会の提供を行うことができた。また、2018年春季のプログラムにおいて教員向けプログラムを実施し、日本・米国・中国・香港・台湾の教員とともに今後のプログラムのあり方などについての検討を行った。
【プログラム内容】
本プログラムでは、2017年8月、2018年2月に、サンフランシスコとスタンフォードにおいて、米国NPO法人VIAの協力を得て、10日間の研修プログラムを実施した。参加者は日米に加えて、香港・台湾・韓国・日本等アジア各国から学生25名程度が参加した。慶應義塾からは夏季に5名、春季に3名、合計学生8名程を学内での合計2回の説明会を通じて告知、選抜し派遣した。プログラムには教員1名が同行した。
プログラム内容としては、システム思考やデザイン思考についてのレクチャー、BaycatやDelancy Street Foundation、Youtube等米国西海岸における社会イノベーションを推進する企業や非営利組織への訪問、スタンフォード大学の教員や、現地のNPOリーダー等によるレクチャーとディスカッション/プログラム等から構成された。プログラムでは、特にスタンフォード大学d.schoolにおいて、多国籍の学生のグループワークによって、プログラムで学んだデザイン思考を活用したアウトプットを出すワークショップが組み入れられた。
日本でのプログラムとしては、2017年8月にスタンフォード大学の学生8名が来日、慶應義塾大学の塾生とともに、日本型の社会イノベーションをテーマにして2日間のフィールド・スタディ・プログラムを実施した。日本プログラムでは、慶應義塾の教員や塾生がホストとなり、日本やアジアにおける社会課題の現状や、それらに対する革新的な取り組みについて認識を深め、日本の社会的企業2社を訪問したほか、日本のNPOリーダーをスピーカーとしてワークショップを実施、日本の社会イノベーションの理解と、学生交流を実施した。また、2018年3月には、中国の上海と北京からプログラムに学生を派遣した大学の教員とのミーティングを実施し、米国へのプログラム派遣だけではなく、今後の地域間協力の可能性についての検討を行った。

参加者の声

公募プログラム

経済学部2年

世界を先導する社会起業家が多く集まるシリコンバレーの地で実際にフィールドスタディできる経験は他では体験出来ないことで、大変印象的だった。(中略)デザイン思考の本場であるスタンフォードDスクールにて実際にアイデアを形にする思考法とフレームワークを学べたことも収穫が大きかった。将来は社会起業家として世の中の社会課題を解決していきたい。


環境情報学部4年

自分の力によって身の回り、さらには世界の人々の暮らしをより良くするようなイノベーションを起こし、人から雇われるのではなく自らが経営者となり、事業も人生もマネジメントできるような人になりたい。デザイナーが商品開発や新しいアイデアを生み出す際の思考回路を、普遍的に使用できるよう一般化したデザイン思考を学んだことで、今後の研究にも生かしてゆきたい。

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