2018年度公募プログラム

[文学部]

慶應SKC計画

活動代表者

文学部教授 岡原正幸

岡原正幸塾生からの自主的な活動提案で、半学半教、独立自尊、自我作古となるようなすばらしい空想キャンパスをつくりましょう。
企画募集HP: https://skckeio.jimdo.com

活動内容

公募によって集められ、下記の企画が採択され実現された。
1「牛久 のれんプロジェクト」(千葉県市原市)2018/4(活動時期)参加学生5名  市原市にある上総牛久商店街でのオーラルストーリーを学生が数日にわたり取材し、現地の現況や歴史を調査し、詩と写真を作成。地元商店会の共同で、大判の暖簾にして、各店舗に展示。昨年度「牛久 きおくうた」の継続企画。
2「A-BRUT」2018/4-2019/3継続中(活動時期)参加学生20名 障害者アートの作者と交渉して、Tシャツを製造し、オンラインにて販売、利益は障害当事者に寄付する。各種メディアへの広報活動を含め、商品開発から発送まで行った。再販、あるいは新規商品の開発に向け活動中
3「西荻アートワークショップマップ」(杉並区)2018/4-11(活動時期)参加学生9名 杉並区西荻窪の商店主と共同で、地域の各店舗が実施しているワークショップをリサーチして、配布用のマップを作成する。地域のイベントに出向いて、西荻の地域振興に貢献。
4「こもろ映画祭」(長野県小諸市)2018/4-2018/10(活動時期) 参加学生65名(映画祭応募の他大学生も含め)。昨年度に続き、小諸市に学生が働きかけ、学生が小諸を舞台に映画を制作し応募するコンテストを主催。千葉大、早稲田大、福島大学、慶應義塾大のチームが参加。小諸市民ホールにて市民の投票で優勝者を決定し、220名もの市民が参加した。企画学生は、小諸市、市民、協賛地元企業、地元三田会をまとめ上げた。2019年第三回の開催も小諸市議会により先月承認された。
5「こもろ留学」(長野県小諸市)2017/7-11(活動時期) 参加学生19名(参加留学生も含め)。慶應にやってくる留学生に、小諸市で、写経体験、ブドウ農園をめぐるツアーを企画して実現。
6「H/F」(ドイツ、韓国、沖縄)2018/8,9,2019/2(活動時期) 参加学生22名 ドイツの強制収容所跡、韓国光州事件の記念館、沖縄戦の戦跡などを訪問するツアーをそれぞれ企画し、参加学生はそこでの聞き取り、資料収集を土台に、作品を制作。光州では光州ビエンナーレ会場にてパフォーマンスを上演。沖縄では、戦争証言を学生が現場で朗読するというパフォーマンスを実施。昨年同様に、戦災、被災といった記憶の継承や表現という困難な問題に学生が取り組んだ。
7「大人乙女塾」2018/5 継続中(活動時期) 参加者(学生4名、他一般)44名 通信課程の学生の発案で活動を開始、女性のライフスタイルやライフステージをテーマにして、定期的な講演会や講習会を行う。
8「Keio ABR Festival」(三田キャンパス)2018/12 参加学生45名 先導基金の助成により行われた学生プロジェクトの上演、これらに関わるシンポジウムを実施、ゲストとして映画監督原一男氏を招いた。
9参加学生には関連学会での報告を積極的に求めている。その成果は、日本カルチュラルスタディーズ学会(6月京都龍谷大学)、アートミーツケア学会(11月女子美術大学)にて報告された。

参加者の声

公募プログラム

国際センター留学生

「H/F」ツアーの前に沖縄に行ったことはなかったが、沖縄と言えば、世界にも誇る美しい海を持つ島であり、魅力的な観光地というイメージだった。今回のツアーをきっかけに、今まで気付かなかった沖縄の側面を知ることができた。それは、魅力的な観光地として見られることで不可視化された沖縄の傷である。現地に行かなければ、沖縄はこんなにも傷だらけな場所だと知ることができなかっただろう。さまざまな戦争遺跡はともかく、わざと戦争遺跡に行かなくても、沖縄戦の名残としていまだ沖縄の多くの土地を占めている米兵の基地に出会うことは容易である。ましてや今回のような戦跡をテーマとしたツアーでは、傷がくれた衝撃はすさまじかった。ガマに訪ねる時、その場所で生々しく感じ取った戦争をめぐる記憶の重さのせいで、予定されていた戦争体験証言の朗読がなかなかできず、キャンセルされた。文字で戦争体験を何度も読んでも、現地がもたらしたインパクトには敵わなかった。これがツアーの意義だと信じている。


経済学部4年

「小諸映画祭」首都圏で育った私にとって、小諸はいい意味で別世界のように感じました。小諸の大自然や歴史を感じる町並みだけでなく、小諸の人のあたたかさ、地域を盛り上げようという熱い想いなど、感動することばかりでした。私にとって小諸という場所は、そうした魅力あふれる街というだけでなく、映画祭の運営を通して、多くのことを学び、自身の成長を感じられた、大切な第二の故郷です。映画祭に関わらず、今後も小諸に訪れたいと思います。

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