2018年度公募プログラム

[体育研究所]

KEIOスポーツレガシー 
−東京2020オリンピック英国サポートを通じた“生きる力”を備えた人間育成プロジェクト【KEIO 2020 project】−

活動代表者

体育研究所長 石手靖

石手靖2020年に開催される東京オリンピックの事前キャンプのために、英国オリンピックチームが日吉キャンパスに来られます。本プロジェクトでは、英国のボランティアサポートを多角的に実施します。学部生・院生の積極的な参加を期待します。

活動内容

2018年度は、プロジェクトを【1:概論理解】【2:英国視察】【3:学内連携・地域連携】の3つに区分して各プログラムを推進した。
【1:概論理解】
 当該領域の専門家やオリンピアン・パラリンピアンらを招聘し、オリンピックやパラリンピック競技の国際史や文化、障がいの理解など基礎的な知識向上を狙ったプログラムを展開した。例えば5月の『Thinkサッカー』企画では元プロサッカー選手による講演会の企画を立案・運営し、先方とのメールや会議参加はもちろん、会を進行するためのノウハウを学んだ。また8月の『British Columbia大学との文化交流会』では、全編英語による司会進行や日本文化体験会(習字や日本舞踊など)を通じて外国-日本間の文化交流の必要性を体感することができた。11月にはオリンピアンを招聘し、ワークショップ形式で競技現場におけるボランティアの心得について学ぶことができた。2月の『universal event』では現シッティングバレーボール日本代表選手とともに体験会と障がい理解の企画を立案し、地域の小学校で実施した。なお、本プログラムは東京2020参画プログラムにも認定された。
【2:英国視察】
 本年度のメインプログラムとして英国を視察した。2012年ロンドン大会レガシーのひとつ、オリンピックパーク(Queen Elizabeth Park)を英国オリンピック・パラリンピック委員会のスタッフと共に見学し、KEIO 2020 projectで進行中のプログラムに関するプレゼンテーションと意見交換も行なうことができた。また別日には英国のバリアフリー環境の現場調査や文化の理解、現地大学スタッフ(Cambridge大学)や英国三田会との交流も行なった。なお、英国視察中における全てのプログラムは参加者が立案・計画しており、帰国後、視察メンバーによる情報共有(報告会や視察movieの作成)も行われた。
【3:学内連携・地域連携】
 塾長室はもちろん、キャンパス内連携としてシステムデザイン・マネジメント研究科(SDM:神武直彦教授)、体育会、生協食堂との連携を行った。SDMや港北区が行う横浜スポーツサミット(2月)では、参加者の一人がパネラーとして地域国際交流の必要性について発表している。生協食堂では、英国文化のひとつFish and Chipsが販売できるよう企画した。また2020年までに行われる地域とのスポーツイベントを速やかに行うための協力体制準備を視野に、共に英国を迎える横浜市や川崎市、日吉商店街などとの複数回のミーティングの場を設けた。マナーインストラクターによるマナー講習会(2月)で体得したエチケットを胸に、毎回異なる参加者がプレゼン用のスライド作りとその練習の積み重ねはもちろん、先方との渉外や内外向けの広報活動、リアルタイム通訳活動などに注力し、確実なスキルアップを計った。港北区や都築区の区民祭りにおけるブース出展や、横浜マラソン・川崎ブレイブサンダースの活動拠点をボランティア体験の場として提供を受けたこともあり、社会の“現場”そのものと、そこで躍動するスタッフとの交流が叶った。
【まとめ】
 参加者の多くが自発的に行動し、高い行動力を培い始めており、他参加者やプロジェクトチーム全体へも良い影響が及んでいる。しかしながら、根底の狙いである個々の成長はまだまだ伸び代を残している。

 

参加者の声

公募プログラム

経済学部 (PEARL) 3年

After joining KEIO 2020 project in 2017 Autumn, the project has definitely broadened my definition of sports volunteering as well as event management. Especially, during the London inspection in 2018 Summer, the passion of Team GB and Paralympic GB towards the game touched the core of my heart. I understood the high expectations that they have on the game and us. Since then, I realized the importance and cruciality of active and responsible attitude until the last second to end Tokyo 2020 successfully. Thus, I will continue to strive to provide the maximum “omotenashi” that goes beyond their expectation and to leave the legacy after 2020.


商学部2年

“Thinkサッカー”企画の立案・運営に関するリーダーを担当しました。アスリートや協賛企業の方々との綿密な連携や配慮を心がけました。当日はデータ分析により今後の課題が明確になった子どもたちがやる気に満ち溢れる瞬間に立ち会うことができ、貴重な機会となりました。英国選手団に最高のおもてなしができるようこの経験を生かしていきます。

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