2022年度公募プログラム

[殿町先端研究教育連携スクエア]

ジュニアドクター育成塾:KEIO WIZARD DIVERSITY ~自然体験(発見)プログラム~

活動代表者

大学ウェルビーイングリサーチセンター長、大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授 前野隆司

前野隆司KEIO WIZARDは小中学生を対象に、宇宙、AI、医療などの最先端科学の学びと、システム思考、デザイン思考を活用した対話、アイデア創出、試作、発表のイノベーション創出手法体得の学習を提供しています。

活動内容

KEIO WIZARDは、特別講義やワークショップを通じて興味関心の幅を広げ、アイデアを生み出し、発散し、収束させ、最終的にアイデアを形に纏めることを学ぶ「ベーシックコース」と、研究テーマを設定し深堀し論理的にまとめる一連の研究プロセスを学ぶ「アドバンスドコース」で構成されている。5年目となる2022年度は前年度に引き続き未来先導基金を活用してより多様性のあるダイナミックな取組として、知識は多いが知恵を働かすことを苦手とする現代っ子の行動変容を起こす現場を訪れ、観察、対話、自助、検証をフィールドワークによる「KEIO WIZARD DIVERSITY/自然体験(発見)プログラム」を提供した。
新型コロナウィルス感染症への十分な感染防止対策を講じたうえで、2022年8月に千葉県大房岬自然の家に於いて専門インストラクターの指導を仰ぎながら、「アドバンスドコース」受講生・教員・メンター・事務局が共に滞在し、日常生活とは異なる自助、共助を身につける学習プログラムを実施した。このフィールドワークを通じて、答えを教えてもらうのではなくやってみてトライ&エラーから会得する体験学習を学び、教えられたスキルをただ覚えるのではなく課題に対して自らが考えて実践できるように、そしてこの体験で学んだことを忘れず、いつでも使えるようにすることを目指した。KEIO WIZARDでの研究・学習意欲を更に高め、引き出し、研究・学習を続けたくなる意欲と成果を導き出すためのマインドを作り出し、これらの取り組みを慶應義塾の一貫教育の特色や、現在までの「KEIO WIZARD」で培ったシステム思考やデザイン思考の考え方に基づいたものごとを俯瞰的かつ緻密に捉え、課題の発見から解決の方法まで導出するプロセスと融合させることで、多様な価値観や広い視野を持つ人材の育成に寄与できると考える。
毎年11月に全国のジュニアドクターが会するJST主催のサイエンスアゴラは、2022年度もオンラインでの開催となり、KEIO WIZARDからは2名の塾生が参加し研究発表を行い審査員特別賞プレゼンテーション賞 およびアイデア賞を受賞した。また毎日新聞社・自然科学観察研究会主催自然科学観察コンクール、情報処理学会全国大会併催第4回中高生情報学研究コンテストなどに参加しそれぞれの学び・研究を充実させた。

慶應義塾大学ジュニアドクター育成塾KEIO WIZARD
「ジュニアドクター育成塾 KEIO WIZARD 生命の誕生から宇宙の利用までを科学する~みんなのウェルビーイングを君たちの科学の力で描いてみよう~」
https://www.tonomachi-wb.jp/juniordoctor/index.php

参加者の声

公募プログラム

横浜共立学園中学校2年

自分の興味があることをとことん追求できてとても楽しかったし、すごく幸せでした。研究というと大学院生や大人が顕微鏡を覗いているイメージがあるので、学校で研究の話をしたらきっとみんな「この人は何を言っているんだ」とびっくりするだけだと思いますが、ジュニアドクターでは、みんながみんな自分の研究を一生懸命していて、研究の話で盛り上がれます。自分が好きなものは正直に好きだと思っていいんだと思えました。学校では感じたことがなかった新しい種類の友達ができてとてもよかったです。


不二聖心女子学院中学校3年

まずは何も研究について知らなかった自分が方法や考え方を学びました。学んだことを日常に置き換えてて考えてみたりすると身近なところに色々と気づくことがあるなと思いました。また中学生の自分にはできないと思っていたことが他の人がやっている姿や自分で行えてもっといろいろなことが自分の力でできるのかと気付かされました。また、本来なら関わらないようなみんなと仲良くなれ、みんなの普段の勉強や他校のことを聞きもっと自分ももっとやらなくてはと思うようになりました。人生に影響を与えるとても素敵な機会だったと思います。自分には性格があうかはわかりませんが大学までは必ず研究をしたいと思いました。

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