2022年度公募プログラム

[体育研究所]

国際交流を通じたSDGs教育及び一貫教育校へのスポーツ教育

活動代表者

体育研究所准教授 鳥海崇

鳥海崇体育研究所では「活力ある塾生を育む」を目的に活動しています。この観点から本プログラムでは体育・スポーツを通じて①大学生へのSDGs教育、②小学生へのスポーツ教育、③社会人への公開講座、を実施してまいります。

活動内容

2022年度も昨年度同様、新型コロナウイルス感染者数が大きく減少し、海外からの往来が復活するまでは海外大学生の招聘を見送ることとした。 また、秋以降は感染者数に関わらず海外からの往来が増えてきたが、本プログラムでは一貫校児童生徒との接触の可能性もあるため、そして先方とのスケジュール調整が難航したため実質的な活動を見送らざるを得なかった。
「スポーツと男女平等」に関しては、昨年度同様、慶應義塾内でスポーツに携わる女子学生を中心としてグループを組み、スポーツとSDGsと言うキーワードで自分たちの活動について検討を加えた。今年度は女子学生がスポーツ組織において理解が得られていないと感じる月経周期について議論した。スポーツ組織においてはまだまだジェンダー不平等の環境が残ると感じており、正しいデータを用いて周知・議論する必要があるとの結論に達し、「女子大学生アスリートにおける月経周期と心身のコンディションニングに関する調査研究」という名称で体育研究所の教員らと共にデータの取得を開始した。また、この活動を通じて大学内におけるスポーツ組織のSDGsをテーマに、ケンブリッジ大学における女性スポーツ統括組織「the Ospreys」の幹部と意見交換を実施した。次年度以降は日英の両団体が対面にてSDGsを中心に女性スポーツについてのシンポジウム開催を計画中である。
「スポーツとSDGs」に関しては、一貫校小学生を対象として「早慶戦観戦を通じたSDGs教育プログラム」を実施した。7月に川崎市で開催された「第30回早慶ラクロス定期戦」において一貫校小学生を招待して試合を観戦するとともに、試合の合間に競技場内を歩きながらゴミの分別や男女平等、気候変動といったSDGsに関するテーマについて紹介した。梅雨明けの猛暑日であったため、熱中症に気をつけての活動であったが、参加者は9名と少なかったこともあり柔軟に対応することができた。

参加者の声

公募プログラム

小学5年生

ラクロスは男女が同じルールで試合をするように変わってきていると聞いて男女平等を考えていると感じた。


経済学部3年

スポーツ活動において月経周期に関する話題は女性同士の会話でも避けていた。また個人差が多いことから、知識にも大きな差があると感じた。今回の活動を通じてスポーツだけでなくそれ以外のSDGsの活動についても知ることができた。

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