2023年度公募プログラム

[中等部]

「気候変動」に焦点をあてた教育実践と学びのスパイラルを育むESD

活動代表者

中等部教諭 松本守

気候変動による危機的な環境から脱し、よりよい環境を未来に引き継いでいくには長期的な取り組みが求められます。将来世代を育成するための持続可能な学びを慶應義塾ミュージアムコモンズ(KeMCo)が創出します。

活動内容

SDGsの13番目のゴール「気候変動」をテーマに据え、中等部生を中心に、高校・大学・大学院の塾生たちが、ともに考え、学び、活動を行っていくための学びのプログラムを設計、実施する。
本プログラムは、異なる世代や価値観に属する生徒、学生、教員が共同することに加え、何を学ぶかを教員がすべて設計するのではなく、専門家や教員と生徒・大学生たちが参加して学びのカリキュラムを考えていくプロセスに大きな特色がある。
1. プログラム設計 プレ・ワークショップ ①【6-7月】
中等部教員、大学教員、気候変動・SDGsの専門家と大学生・大学院生で、学びのプログラムを作るための調査とディスカッションを行う。
2. プログラム設計 プレワークショップ ②③ 【8月】
プレ・ワークショップ①のメンバーに中等部生が加わり、学びのプログラムを作る。
3. ワークショップ:ラーニングセッション 【9月】
プレ・ワークショップでのディスカッションに基づき、気候変動に関するレクチャー、ディスカッション、テーマに関連する展覧会や環境学習施設でのフィールドワークなどを組み合わせたラーニングセッションを実施する。
気候変動の危機的な状況から回復するために具体的な課題を取りあげ、学習者同士が対話を進めながら気候変動の要因についての解決策を考える。さらに、短期・中期・長期の視点をもちつつ、目標を数値化するなどして具体的な取り組みを言語化した「行動宣言」をつくる。
4. ワークショップ:ものづくりセッション 【11月】
価値変容・行動変容をキーワードに、ラーニング・セッションでの学びを、参加者同士が共同で造形化する。
5. 成果発表 展示会 【12月】
ラーニング・ものづくりセッションの成果を、慶應義塾ミュージアム・コモンズのエントランスおよび2-3Fのスペースで展示し、中等部生による展示解説を行う。
6. 活動の振り返りと検証 【1月】
ワークショップの振り返りを参加者全員で実施するとともに、プログラムを継続していくために検証作業を行う。検証は、アンケート(記述・選択式)やインタビュー(半構造化式)に加えて、エスノグラフィー(行動観察調査)を用いることで、参加者の様子や態度、しぐさの移り変わり(プログラム設計〜展示会に至るまで)にも着目し、定量的および定性的な分析を通じて成果や課題、解決案を洗い出す
7. 成果報告会 【2月】
プログラム全体の取り組みと成果の報告会を開催し、成果を社会に共有する。併せて、活動内容や成果を共有するポータルウェブサイト上においても、実践結果・成果を取りまとめることで、広く国内外に周知する

 

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