2024年度公募プログラム

[環境情報学部]

ドミトリー・スタディーズ プログラム

活動代表者

環境情報学部教授 加藤文俊

加藤文俊2023年春から入居がはじまった「Ηヴィレッジ」は、現在、慶應義塾で唯一のキャンパス「内」にある国際学生寮です。本プログラムでは、他大学の事例を参照しながら、学びと暮らしを一体化させたキャンパスライフのありようについて考えます。

活動内容

本プログラムは、学生寮にかんする調査やネットワークづくりをとおして、「Ηヴィレッジ」をはじめとする義塾のレジデンシャル環境の整備・運用に資する実践知を培うことを目指すものである。初年度の「ドミトリー・スタディーズ」では、以下の課題に取り組む計画である。

(1)国内における学生寮の視察・ネットワーキング
まず、国内における国際学生寮・滞在型施設の視察を行う。具体的には、立命館アジア太平洋大学(APU)(APハウス)、早稲田大学(国際学生寮WISH)、上智大学(祖師谷国際交流会館)、中央大学(国際教育寮)、神奈川大学(エスペラール)、東京理科大学(TUSグローバルレジデンス)など、先駆的に国際学生寮を運営している大学を選択する。学生寮は、たとえば①人材育成(グローバル人材育成、起業家育成、リーダーシップ育成、多様性や協生環境、アンコンシャスバイアスに関する教育など)、②学習環境のデザイン(開講形態の多様化へ対応、ラーニングコモンズの役割と機能、学生による自治、「寮風」の継承)、③学生の募集・獲得(留学生へのアピール、生活支援・奨学金制度、立地条件のメリット)、④寮運営への学生の関わり方(RAやユニットリーダー制度)など、多面的にとらえることができる。一連の調査項目や実施計画については、「Ηヴィレッジ」の開設に向けてさまざまな課題検討を担った「Ηヴィレッジ検討タスクフォース」(現在は解散)メンバー(教員)、湘南藤沢事務室・学生担当、管財部レジデンシャル担当(職員)、「Ηヴィレッジ」ハウスリーダー(学生)等で協議しながら方針を策定する。視察先においては、インタビュー調査を行い、各大学における国際学生寮運営のノウハウや実践事例を共有するためのネットワークづくりの可能性を探りたい。

(2)研修・ワークショップの開催
 外部講師を招き、チームビルディング、リーダーシップ、ダイバーシティ等をテーマとする研修・ワークショップを実施し、寮生(ハウスリーダー、RA、ユニットリーダーほか)の知見を深め、態度・行動変容を促す。

(3)成果発表、プロジェクトブックの編纂
一連の研修、ワークショップ、視察等の経過や成果は、プロジェクトブックとして編纂し、学生(寮生および通学生)、教職員等にも広く成果を公開する。また、すでに運用している「Ηヴィレッジ」のウェブサイト、SNS等でも逐次経過等を紹介する予定であり、義塾の他の学生寮(日吉国際学生寮など)の運営にもこの知見を活かすことができる。プロジェクトの進捗状況により、SFC万学博覧会で中間報告を行う。

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