2024年度公募プログラム

[看護医療学部]

紛争地の学生と共に学ぶ看護短期留学受入プログラム

活動代表者

看護医療学部准教授 藤屋リカ

藤屋リカ紛争が続くパレスチナの看護大学生と、短期留学受入プログラムに参加する韓国・中国・シンガポール・英国・米国・慶應義塾の看護学生が、共に学び成長できる機会を創出し、グローバルリーダー養成を目指します。

活動内容

本プログラムは、紛争が続くパレスチナ・ヨルダン川西岸地区の看護大学生と、「国際看護実践Ⅰ(国内):短期留学受入プログラム」に参加している韓国、中国、シンガポール、英国、米国、慶應義塾大学の看護学生約50人が、慶應義塾大学を拠点に、英語を共通言語として学ぶ活動である。活動は、以下のプロセスで実施する。

1.パレスチナ・ビルゼイト大学との調整:
紛争地の大学として、代表者が共同研究を実施してきたビルゼイト大学を対象とし、ビルゼイト大学から学生4人教員1人の選考と渡航準備を進める。なお、メンバーのサルハンは、ビルゼイト大学で修士号を取得しているパレスチナ人で、詳細の調整を担当する。

2.韓国、中国、シンガポール、英国、米国、慶應義塾大学看護医療学部の参加学生の選考
国際看護実践Ⅰ(国内)への参加学生の選考について、韓国(ウルチ大学)、中国(復旦大学)、シンガポール国立大学、英国(サフォーク大学)、米国(ワシントン大学、イリノイ大学、ピッツバーグ大学)と調整し各大学の参加学生を依頼する。看護医療学部2・3年生からの参加者についても選考する。

3.事前研修
国際看護実践Ⅰ(国内)への看護医療学部の参加学生に対しては、日本の保健・医療制度に関する英語での事前学習、学生による日本文化紹介の企画の準備など、プログラムに主体的に参加し、リーダーシップを発揮できるための研修を実施している。
パレスチナの学生に対してはオンラインでのオリエンテーションと共に、国際看護実践Ⅰ(国内)開始前の2日間、東京で、文化・生活などを含む事前研修を実施する。

4.プログラム(5日間:湘南藤沢キャンパス・信濃町キャンパス)
 1)キャンパスツアー:湘南藤沢キャンパス看護医療学部校舎内の看護実習室、在宅看護棟、メディアセンター、学生の国際活動紹介コーナー等を中心に、看護医療学部での教育を体験する。
 2)講義とディスカッション:グローバルヘルス概論、健康格差の是正、及び、グローバルな保健・看護の課題として高齢者ケアを取り上げ、各国の状況との比較などについてグループで議論する。
 3)学生のプレゼンテーションとディスカッション:パレスチナの学生による紛争地という困難な状況の中で看護を学ぶ状況について等のプレゼンテーションと質疑応答、生命に向き合うことをテーマにグループディスカッションと発表を実施する。
 4)日本文化紹介と文化交流:看護医療学部学生による企画で、文化を知ると共に交流を深める。
 5)高齢者関連施設での見学体験;藤沢市内の高齢者関連施設(3か所)での見学体験を通して、高齢社会と高齢者ケアの実際を体験学習する。
 6)慶應義塾大学病院での見学体験:小グループでの病院見学と病棟での看護の実際についての体験学習をする。
 7)成果報告会:プログラム全体での学びについて、グループごとにプレゼンテーションを実施する。

5.事後研修
パレスチナの学生に対して、国際看護実践Ⅰ(国内)終了後の2日間、東京で、振り返りと研修レポートの作成、パレスチナにおいてニーズの高い看護分野に関しての追加での学習などを含む事前研修を実施する。

6.プログラム評価
参加学生に対して、アンケート調査(自由記述を含む)を実施し、プログラムの満足度、各活動についての評価、改善点などをまとめ、分析結果を次年度の活動に反映させる。

スケジュール(予定)
2024年4月 プログラム準備開始
2024年6月 海外参加校(韓国・中国・シンガポール・英国・米国)へのプログラム案内と参加学生の募集開始
2024年7月 パレスチナ・ビルゼイト大学へのプログラム案内と事前調整の開始
2024年9月~12月 プログラム研修先(病院・高齢者関連施設)との事前調整
2024年10月 慶應義塾大学看護医療学部参加学生の募集
2024年11月 参加学生の決定
2025年1月 パレスチナ学生への事前研修(オンライン)
2025年1月~2月 看護医療学部学生の事前研修
2025年2月 パレスチナ学生への事前研修(東京・2日程度)
2025年2月3日~7日 短期留学受入プログラムの実施
2025年2月 パレスチナ学生への事後研修と評価(東京・2日程度)
2025年3月 プログラムの評価

未来先導基金の取り組みにご賛同していただける方はこちらをご覧ください。

ご賛同いただける方はこちら

ページの先頭に戻る