2024年度公募プログラム

[看護医療学部]

紛争地の学生と共に学ぶ看護短期留学受入プログラム

活動代表者

看護医療学部准教授 藤屋リカ

藤屋リカ紛争が続くパレスチナの看護大学生と、短期留学受入プログラムに参加する韓国・中国・シンガポール・英国・米国・慶應義塾の看護学生が、共に学び成長できる機会を創出し、グローバルリーダー養成を目指します。

活動内容

「紛争地の学生と共に学ぶ看護短期留学受入プログラム」では、紛争が続くパレスチナ・ヨルダン川西岸地区の看護大学生3人と、「国際看護実践Ⅰ(国内):短期留学受入プログラム」に参加している韓国10人、中国4人、シンガポール4人、英国4人、米国4人、慶應義塾大学の看護学生31人、合計60人の看護学生が、慶應義塾大学を拠点に、英語を共通言語として学ぶ活動であり、2025年2月2日から2月7日(6日間)に、以下の内容で活動を実施した。

1. キャンパスツアー: 湘南藤沢キャンパス看護医療学部校舎内の看護実習室、在宅看護棟、メディアセンター、学生の国際活動紹介コーナー等を中心に、看護医療学部の教育を体験した。
2.講義とディスカッション:グローバルな保健・看護の課題として高齢者ケア、世界の疾病負担、グローバルヘルスの看護医療学部の教員による3講義があり、各講義後に、各国の状況との比較や健康格差の是正等についてグループで話し合った。
3.パレスチナ・ビルゼイト大学の学生及び教員によるプレゼンテーションとディスカッション:紛争地という困難な状況のなかでの医療や教育アクセスへのアクセスの実際、提供される医療や看護を学ぶ状況等のプレゼンテーションと質疑応答、生命に向き合うことをテーマにディスカッションを実施した。
4.日本文化紹介と文化交流:看護医療学部学生が日本文化に関連して、茶道・浴衣の着付け・書道(しおり作り)・けん玉を企画し、留学生が体験し文化を知ると共に交流を深めた。
5.高齢者関連施設での見学体験;藤沢市内の高齢者関連施設(4か所:あおいけあ、ぐるんどびー、聖隷藤沢ウェルフェアタウン、湘南ロボケアセンター)での見学体験を通して、高齢社会と高齢者ケアの実際を体験学習した。
6.慶應義塾大学病院での見学体験:10グループ(各グループ6人)で、病院見学と病棟での看護の実際(看護師へのシャドーウィング中心)について体験学習をした。
7.成果報告会:プログラム全体での学びについてグループごとにテーマを持ってまとめ、最終日にプレゼンテーションを実施し、具体的な学びや各グループとしての成果を共有した。

プログラム終了時に参加学生に対象にアンケート調査した。プログラムの満足度は83%が「非常に満足している」と高く評価した。最も評価が高かった内容は、パレスチナの学生及び教員のプレゼンテーションで9割以上が「非常に満足している」とし、紛争地パレスチナの学生からの学びは効果的であったといえる。

おかしら日記 短期留学受け入れプログラムご報告  看護医療学部長 野末 聖香
https://www.sfc.keio.ac.jp/magazine/025596.html

参加者の声

公募プログラム

パレスチナ・ビルゼイト大学3年

このプログラムに参加できたことを誇りに思います。この経験は私たちを強くし自信を高め、自己効力感を感じさせてくれました。出会った先生や学生から受けた励ましのフィードバックは、私たちの能力に対する信念を強めました。私たちはイスラム教のことやパレスチナの文化の側面を共有し、パレスチナ人が日々直面している苦難とこれらの課題をどのように乗り越えるかについて話し合いました。それは私たちを誇りと強いアイデンティティを強めることにもつながりました。また、英語力や様々な国の人々とコミュニケーションをとる能力を向上させることができました。8つの異なる大学の学生と交流し、世界につながり、新しい友情を築くことができたことも素晴らしい点でした。


看護医療学部3年

とても楽しかったです。特に今回のプログラムではパレスチナの学生がいらっしゃっていたので意見交換をすることができました。今まで中東の友達は今までいませんでしたし、旅行で訪れたこともなかったので、とても印象的なことが多かった。自由時間にとても仲良くなり、アメリカとパレスチナの学生が意見交換していたのも印象的でした。

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