2011年度公募プログラム

学部横断環境プロジェクト-瀋陽・成都における環境活動

活動代表者

商学部教授 桜本 光

桜本 光今こそ未来を見すえ、足元から固めていける人が求められています。地球の環境を守ることは日本を守ること。世界全体のことを考え、世界中どこでも活躍できる人を育てたいと、私は考えています。本プログラムに参加し、日中の環境問題、歴史問題、・文化交流を通じた国際的な見識を深めてみませんか?

活動内容

2011年夏、創立150年記念未来先導基金の支援により、「学部横断環境プロジェクト」による塾生の中国瀋陽市訪問(8月28日から9月1日)が行われ、瀋陽市を訪問し、東北大学と慶應義塾大学と公式交流によって地球環境問題を討議し、4学部・1研究科の10名の塾生と東北大学の研究者・学生(約35名)との公式交流をした。昨年3月11日の東日本大震災の影響で、本プロジェクトの実行も危ぶまれ、参加塾生も例年の半数で、諸困難もありましたが、関係者各位のご理解とご努力により無事行われました。

(1)共同研究者による環境と両国の歴史、現代諸問題に関する特別講義とチーム別地球環境問題への取り組みをテーマ別討論によって実学の精神に対する理解の深まりをめざした。
(2)日中の研究者および同世代の若者との交流を通じて,越境による様々な両国の環境問題、歴史問題、文化交流を通じた国際的な見識を深めることができた。
(3)今後、国内植林を中心に進めてきた(財)福澤育林会の解散による、これらの維持・管理が、塾中心に進める必要から、海外の植林事業をも有機的つながりをもつ必要があると思える。学生部・国際センターとの連携と協力により、多くの学部生・大学院生への広がりと、塾生・塾員を含めた塾の環境研究・教育の実践へと更に高め、広げることも可能であると考えている。
(4)瀋陽での植林プロジェクトは、京都議定書の最終年(2012年)の植林も実施の目処がたち、CDMの認可をめざしている。

 

参加者の声

公募プログラム

理工学研究科 修士2年

今回の研修で一番大きかった意義は、中国の学生と直に接して友人関係を築けたことです。どちらかというと中国に良いイメージを持っていませんでしたが、みな人格的にも良い子で、しっかりと考えていると感じました。政治の問題などはまた別ですが、このように個人の付き合いを持っていくことが、友好につながる一番の道ではないかと思いました。これからも中国に限らず世界中に友人を作り、微力でも世界中の友好関係を作ることに貢献したいと思いました。また、中国の東北の瀋陽がこれほどまでに発展しているとは思いませんでした。思っていた以上の中国の勢いを感じました。しかし、トイレや工事現場、店員の対応などは適当なところが多く、それと比較して日本はかなりモラルが高い国家であるということを認識できたことで、日本の良いところに気付けたことも大きかったです。


文学部人文社会学科 4年

学部横断で物事の解決に取り組む必要性を感じた。(環境問題には微分ではなく積分が大事である)世界規模で、中国や日本の環境問題や対策をとらえることができるようになった。瀋陽東北大学に親しい友人ができたことで、中国経済・中国語への興味が高まった。
民間人レベルの交流を通じて、【中国=反日】のイメージが払拭された。慶應義塾が総合大学として世の中の複合的な問題を解決したという事例について学んだことで、自分もいずれ世界に対して影響力を持つリーダーになりたいと思った。

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