2014年度公募プログラム

理工学部クォーター制に基づく夏期留学・国際インターンシッププログラム

活動代表者

理工学部学部長 青山 藤詞郎

青山 藤詞郎学部3年生を中心とした理工学部生が4ヶ月近く(6~9月中旬まで)を米国等の大学や企業ですごし、現地の仲間に囲まれて、正規の科目履修やインターンシップを実施します。1人でも多くの学生に世界を体験してもらいたいと思います。

活動内容

■海外大学サマーセッション短期留学
 米国で大学を早期卒業する学生の多くは、夏休みにサマースクールで単位を取得する。すなわち、夏休みにも関わらず単位として認定される正規の学部科目が様々な米国大学で開講されており、それらを他大学の学生が履修することが認められている。本プログラムでは、3年生を中心とした理工学部生が6月から8月にかけて開講される米国大学サマースクールに入学し、慶應の専門科目に相当する卒業単位の一部を取得する。The Study Abroad Foundationとの協力関係のもと、UC Berkeley, UCLA, U. Colorado at Boulder, U. Arizonaらの一流校のサマースクールに参加する理工学部プログラムを発足、2013年度に6名、2014年度に6名が参加した。
 米国大学の正規単位が取得できるということは、各科目における週2〜3回の講義に加え、大量の宿題、中間試験、期末試験が課される。よって、本プログラムに参加する塾生には、個人として学問に対峙する力と、他の履修者と協力して問題を克服する力の両方が求められる。勉強量の多さを考慮すると3科目程度の履修が上限であり、科目ごとに異なるクラスの仲間と交わり、英語で学び・考え・議論する力を養う。

■米国企業夏期100日間インターンシップ
 本プログラムでは、3年生を中心とした理工学部生が6月から9月半ばにかけた100日間、米国(主にサンフランシスコ近郊とニューヨーク近郊)の現地企業でインターンとして働く。この長期海外インターンはパイロットスタディーとして2012年度から実施。2013年度は4名の理工学部3年生がサンフランシスコ近郊でインターンシップを修了した。
海外インターンシップではビザを正式に取得する必要があるため、理工学部では米国ビザの正規発給機関であるIntrax Cultural Exchange社との協力のもと、理工学部生向けのプログラムを企画運営している。本インターンシップにより専門科目「学外実習」の単位が取得できる。
 米国企業インターンシップでは、4学期制によって初めて実現される100日間という期間が重要なポイントである。これまで理工学部で実施してきた夏休み海外企業インターンシップは通常の夏休みに合わせて45日間程度と短かった。そのため、お客様的なアルバイトが完全に排除できず、受入企業も限られてきた。これが100日となると、最初に研修期間を設け、残りの数ヶ月で企業の発展に貢献することが可能となる。すなわち受入企業の選択肢も増え、英語を駆使しながら人間関係を構築し、与えられた任務を遂行する時間が十分に得られる。

 本プログラムは2015年度で3年目となるが、この間、単位振り替え可能な科目の増加や、プログラム内容が日本経済新聞2013年6月3日朝刊・教育欄に掲載されるなどプログラムを発展させてきた。学部生という若い年代で100日間もの長い間、日本人から離れて米国大学サマースクールや国際インターンシップに参加することは自らの存在意義を熟考する絶好の契機となり、また他人とは違う自分(すなわち先導者)としての第一歩を踏み出す最高の機会だと信じる。

 

参加者の声

公募プログラム

理工学部 3年

今回の留学は、海外での生活、ルームメイトとの暮らし、英語での授業や試験と、全てが初めての経験でしたが、どれをとってもかけがえのない貴重な体験となりました。カリフォルニアの明るく自由な気風も私にとって気持ちがいいもので、人生観そのものにまで影響を与えたように思います。日本と大きく異なる教育システムを持つアメリカの大学での学びを通じて、帰国してからは日々の生活、学業に取り組む姿勢を見直し、留学経験をその後の学生生活に生かすことができています。留学をただの思い出に留めるのではなく、次のステージへの糧として今後も精進していきたいです。

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