2021年度公募プログラム

[殿町先端研究教育連携スクエア]

ジュニアドクター育成塾:KEIO WIZARD DIVERSITY ~自然体験(発見)プログラム~

活動代表者

大学ウェルビーイングリサーチセンター長、大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授 前野隆司

前野隆司KEIO WIZARDは小中学生を対象に、宇宙、AI、医療などの最先端科学の学びと、システム思考、デザイン思考を活用した対話、アイデア創出、試作、発表のイノベーション創出手法体得の学習を提供しています。

活動内容

「KEIO WIZARD」は、特別講義やワークショップを通じて興味関心の幅を広げ、アイデアを生み出し、発散し、収束させ、最終的にアイデアを形に纏めることを学ぶ「ベーシックコース」と、研究テーマを設定し深堀し論理的にまとめる一連の研究プロセスを学ぶ「アドバンスドコース」で構成されている。4年目となる2021年度は前年に引き続き未来先導基金を活用してより多様性のあるダイナミックな取組として、知識は多いが知恵を働かすことを苦手とする現代っ子の行動変容を起こす現場を訪れ、観察、対話、自助、検証をフィールドワークによる「KEIO WIZARD DIVERSITY/自然体験(発見)プログラム」を提供した。
新型コロナウィルス感染症への十分な感染防止対策を講じたうえで、8月に東京都檜原村フジの森に於いて専門インストラクターの支援を仰ぎながら、「アドバンスドコース」受講生・教員・メンター・事務局が共に滞在し、日常生活とは異なる自助、共助を身につける学習プログラムを実施した。このフィールドワークを通じて、答えを教えてもらうのではなくやってみてトライ&エラーから会得する体験学習を学び、教えられたスキルをただ覚えるのではなく課題に対して自らが考えて実践できるように、そしてこの体験で学んだことを忘れず、いつでも使えるようにすることを目指した。「KEIO WIZARD」での研究・学習意欲を更に高め、引き出し、研究・学習を続けたくなる意欲と成果を導き出すためのマインドを作り出し、これらの取り組みを慶應義塾の一貫教育の特色や、現在までの「KEIO WIZARD」で培ったシステム思考やデザイン思考の考え方に基づいたものごとを俯瞰的かつ緻密に捉え、課題の発見から解決の方法まで導出するプロセスと融合させることで、多様な価値観や広い視野を持つ人材の育成に寄与できると考える。
毎年11月に全国のジュニアドクターが参加するJST主催のサイエンスアゴラは、2021年度もオンラインでの開催となり、「KEIO WIZARD」からは2名の塾生が参加し研究発表を行った。結果、審査員特別賞アイデア賞および同チャレンジ賞を受賞した。また、その他に4名の塾生が毎日新聞社・自然科学観察研究会主催 自然科学観察コンクール、SDGsクリエイティブアイデアコンテスト、旺文社主催 全国学芸サイエンスコンクール、一般財団法人ソーシャル・ビジネス・プラットフォーム 中高生探求コンテストに参加し、それぞれの学び・研究を充実させた。
慶應義塾大学ジュニアドクター育成塾KEIO WIZARD

参加者の声

公募プログラム

川崎市立有馬中学校3年

自分の力で、失敗を繰り返しても結果を出せるようになり自信を持てました。ハウスダストアレルギーの人が少しでも安心できるようにするにはどうすればいいのだろう?と、ずっと考えていました。初めは、ハウスダストアレルギーの研究なんてどうやっても難しいだろうなと思っていましたが、メンターの方のご協力もあり、今自分にできることは何か、そして、どうすれば解決できるのかを自分の力で考え実験し、1つの結果を得ることができてよかった。また、論文を書くのも初めての経験でしたが、繰り返し書き直して自分の成果を表現し、人に伝えるということは達成感があり、自信にもつながってよかったです。また、研究を進める中で他の塾生と議論を交わしたり、発表を聞きあって、違う研究でも協力して1人ではできないこともできてよかったです。将来の夢である小児科医になることが、より楽しみになりました。今後も生かしたいと思います。


慶應義塾湘南藤沢中等部1年

自分で研究することを設定して研究を進め、メンターの先生やグループのメンバーと議論しながら改良していき、最後にJSTサイエンスカンファレンスや3期生の前で発表することができたことがよかったです。

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