2008年度公募プログラム

世界の先導者SFC招聘プログラム

活動課題(テーマ)

SFCにおいては慶應義塾創立150年記念事業の一環として「未来への先導者」を育成する「未来創造塾」の創設を検討中だが、その端緒として、世界を先導する選りすぐりのリーダーをSFCへ招聘し、学生を主体に、教員・研究者も加わって、集中的かつ緊密な交流を行う。

担当

総合政策学部長 阿川 尚之

活動内容

世界的な舞台で比類なき功績を上げ高い評価を受ける、政治・経済・文化・科学などの分野における真の先導者をSFCに招聘し、学生および教員・研究者との集中的かつ緊密な交流を行う。福澤先生のいう「人間(じんかん)交際」を通じて、特に学生の視野を広げ、世界へ雄飛せんとする志を抱かせしめ、独立と協生の能力を兼ね備える「未来への先導者」育成に資する。

具体的には、特別招聘教授のポストを活用し、世界の先導者を一週間程度日本へ招聘する。そのうち最低二日は宿泊施設(ゲストハウス)のあるSFCに滞在し、授業・講演・セミナー・会食・スポーツなどを通じて、自らの先導者としての経験と、真の先導者たるに必要な能力・人格を、単に言葉だけでなく存在そのものによって示してもらう。この二日間には、SFC及び三田・日吉などからの地区代表学生数名を選んで、招聘者とともにSFCゲストハウスに滞在させ、teach-in 型のミーティングを時間の制限なしに開催する。講演や授業は全塾にネットで配信し、デジタルアーカイブ化する。

なお、外務省・各国大使館・財界などの協力・支援を得られれば、東京周辺で政府要人や財界指導者、一流の学者・言論人などと交流する機会(セカンドトラック、ハイレベルミーティングなど)を設ける。また日本および日本人をより深く知ってもらうために、特色ある地方・地域への訪問と滞在を実現する。東京その他での活動は、「世界の先導者SFC招聘プログラム」とは切り離し、運営主体の異なる別プログラムとして実施する。ただしこうした別プログラムを、SFC招聘プログラムと連動させることによって、オールジャパンとしての交流の成果が得られ、高まるものと考える。
招聘時期は、6月または11月を予定している。

活動における効果

(2)教育

学生時代に世界の先導者との交流体験を得ることにより、学生の人生や価値観に大きなインパクトを与え、学生が高い志を抱くことができると期待される。世界の先導者の経験を、言葉だけでなく存在そのものによって示してもらうことにより、「独立して生きる力」と「協力して生きる力」の両方を備えた「未来の先導者」たるに必要な能力と人格の育成に資することができる。

(2)国際性

世界の先導者との交流により、学生に国際的な知性、教養、語学力とユーモアの重要性を認識させることができる。世界の先導者の母国語による講義やディスカッションを通じて、学生のコミュニケーション能力向上の効果を期待する。また、会食やスポーツなどの場面では、互いの文化・価値観の理解を促すことができる。

(3)広報・学生の愛塾心涵養

日本訪問そのものがマスコミの関心を惹起するような世界の先導者招聘によって、塾全体とSFCにおける創立150年記念事業の広報効果を高め、認知度を向上させることが期待できる。またそうした広報に触れた学生が、世界の先導者との交流を可能とする義塾とSFCへの誇りを抱き、勉学その他の塾生としての活動に、より高いモーティベーションをもって取り組むことが、期待される。

参加者の声

公募プログラム

政策・メディア研究科 平尾智明

私がオコナー塾の企画に参加したのは、義塾に何か貢献したいと思ったからである。阿川学部長から本企画への参加をお誘いいただいた際はすぐに快諾した。私に期待された役割は、社会人経験を有する大学院生として、先生方と学部生スタッフたちとの間に立って、先生方を補佐しつつ学部生たちの仕事を監督することだった。
また、学部生にとっては物珍しい事柄、例えば仕事の管理の仕方やVIP の接遇要領などについては、学部生たちに積極的に教示して、彼らがより多くの社会的スキルを体験できるように努めた。いっぽうで、学部生たちの新鮮さから私が刺激を受けることも多かった。
オコナー塾を通じて私が得た成果は、自分の行動の「シーリング(上限)」がより高くなったように感じられることである。人は他者との交流を通じて進歩する。交流の相手が高いところにいれば、自分もまた高いところまで(たとえ錯覚であっても)行けそうな気になるものである。少なくとも、そのようなモーメンタムは生まれる。本企画においては、オコナー判事をはじめ、義塾の教員・職員の方々、学部生たち、さらには米国大使館員やお寺の住職様など、様々な方と交流を持つことができた。義塾に貢献するとともに、自分自身がこれまでよりもいろいろなことができるような気になっていることが収穫である。

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