2008年度公募プログラム

経済学部学生専門教育短期留学支援制度

活動課題(テーマ)

経済学部プロフェッショナル・キャリア・プログラム在籍の学生を中心として、春学期や秋学期期間中の半年間ないし、春季休暇期間中・夏季休暇期間中に海外主要大学(HEC、パリ高等政治学院、LSE 等)への学生の短期留学を支援し、国際的視野に立ち、世界を舞台に活躍する未来先導型人材の育成を目的とした短期留学支援制度を開設する。

担当

経済学部長 塩澤 修平

活動内容

経済学部では2005年度より専門教育の柱の一つとしてプロフェッショナル・キャリア・プログラム(以下PCPと略記)を開設する等、積極的に世界に向けて発信することのできる日本人の育成を通して、未来への先導を行う真のリーダーを育成する事に努めてきた。PCPは、内外の大学院へ進学や国際公務員を目指す等、卒業後に国際的な環境の中でキャリアを築いていくために、少人数による実践的系統的教育を英語で提供するものである(2007年度文部科学省特色GP獲得)。

また、海外からの留学生の受け入れにも積極的に取り組んでいる。
本プログラムは義塾国際センターと連携し、PCP在籍の学生を中心に毎年20名程度に対して、春学期や秋学期期間中の半年間ないし、春季休暇期間中・夏季休暇期間中にフランスHEC、パリ高等政治学院やイギリスLSEといったヨーロッパ主要大学、U of California のようなアメリカ主要大学の専門科目教育プログラムへの短期留学を支援し、経済学部として一層の国際化に向けて、より充実した教育を行うことにある。必要に応じて相手校との共同教育プログラムの策定も行う。特にHECとは昨今締結された義塾との間の交換協定を利用しHEC学生を PCPに受け入れるだけでなく、PCP学生を中心に6名程度を半年間の授業履修およびその後の海外企業へのインターンシップへの派遣を行い、HECと義塾経済学部との間の学生の相互交流を一層図るものとする。なお、本年9月には経済学部コリン・マッケンジー教授がLSEでSummer Schoolの受け入れ状況・授業内容について視察し、経済学部嘉治佐保子教授がHECを訪れ HEC における開講科目・受け入れ方針につき最初の交渉を行った。
具体的には、現在義塾が交換協定を結んでいる大学におおよそ下記スケジュールで経済学部在籍生を留学させる予定である。

留学先 出発時期 人数
延世大学春季在外研修(韓国) 2月 2
復旦大学サマープログラム(中国) 7月 2
パリ高等政治学院春季講座(SCIENCES-PO) 2月 5
HEC School of Management(フランス)予定 2月及び9月 6
LSE Summer School 2007(イギリス) 7月 2
ウィーン経済・経営大学サマープログラム 7月 2
その他私費留学 例:
CAPプログラム
(カリフォルニア大学コンソーシアムアカデミックプログラム)私費留学
9月 3
  人数計 22

また、パリ高等政治学院とは経済学部生を対象とした夏期共同講座の開設について、具体的にプログラム内容等の話し合いを行う予定である。 さらには Bocconi University(イタリア)、Otto Beisheim School of Management(ドイツ)、Copenhagen Business School(デンマーク)、University of Minnesota(米国)等への学生の送出についても今後検討していくことが可能と考えている。

活動における効果

学生が海外一流大学における専門教育を受けることによって、系統的知識の向上を図るだけでなく、将来の国際的なキャリア・メイキングに役立つ実践的教育を可能とする。また、義塾の一層の国際的認知と普及、国際化を図ることで学生の国際交流の機会を増やし、塾内からの海外留学だけでなく海外からの留学生の受け入れについての積極的効果も期待できる。
また、学生には経済学部の在籍年限算入制度・単位認定制度を用い、可能な限り留学しても4年間で卒業させる予定である。

参加者の声

公募プログラム

経済学部 小松直登

やはり経済的な支えがあると、学業に集中できるのではないかなと思いました。例えば、1日3食をしっかり食堂で食べるといったことや、湯沸し器を個人的に買って、眠いときにコーヒーをつくるのに役立てるなど、お金に余裕がないとできないことだと思います。また、大学生活以外でも非常に恩恵を受けていると実感しています。多くの留学生は何らかの奨学金をもらって留学にきているため、経済的にも割りと余裕があるようにみえます。例えば週末はパリへ行ったり、まとまった休みのときは、遠くへ旅行にいきます。そういう意味で、今回の奨学金は、彼らと行動を共にしようと思わせてくれる効果を与えてくれています。日本の未来を担う者の一人となりたいと思って、このプログラム参加を決めましたが、最初の1ヶ月では、語学力も含めた自分の能力を国際的な基準と照らし合わせて客観的に知ることができました。それは必ずしも高くはなかったのですが、これに対しては、悲観的にならず、伸びる余地があると思って、積極的に頑張っていきたいです。


経済学部 小平大輝

未来先導基金プログラムを通じた私の留学は充実の一言に尽きます。それは国際的コミュニケーション能力の向上、学問的成果、自身の精神的成長、また人種・国籍を越えた多くの友人全てにおいての充実です。当初の目的はグローバル化を正確に理解した上で、世界標準のビジネス手法を学ぶということでした。しかしながら、いざグローバル化の授業を取ると、それは普遍的なものではなく、歴史的文脈の中での現象であることがわかりました。一つの授業では正確に把握できるものではないと思い、ビジネス・地理学・文化人類学の側面からグローバル化について考えました。私なりに行き着いた答えは人的資源としての個人の重要性であり、人的資本をどう蓄積していくのかということを常に考えておかなければいけないと考えるようになりました。このように、とことん考え抜いて本質を追求する姿勢を常に崩さず、この世界にある課題解決に貢献していきたいと考えています。

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